ハリーポッターのDVDが原作よりも安いこの現状
最近ハリーポッター関連の記事をいくつか書いていて気付いたのですが、DVDが妙に安いんですよね。確かに洋画のDVDというのは妙に安く出回っているのですが、それにしてもやけに安い。
しかも、よく見ると原作本よりも全然安いんですよ。
今回はちょっとそのへんを書いてみようかと思います。
まずは論より証拠、以下にハリーポッターの映画DVDと原作本の値段を並べてみますね。
なんと、原作本1冊買うお金でDVDが2枚買えてお釣りが来ちゃいます。新書版のハリー・ポッターと賢者の石(携帯版)でも、まだDVDのほうが安い。
第2巻も以下の通り。
第3巻。
第4巻に至っては、ほぼDVD3枚分のお値段。
どうしてこのようなねじれが起こってしまうのでしょう?
どう考えても映画の方が制作費は高いはずです。もちろん、興行収入の規模が本とは比べ物にならないほど大きいというのもあるでしょう。しかし、同じストーリーの1000円のDVDと4000円の本が並んでいたら、消費者がどちらを買うかは明白ではないですか?
当然のことながら、原作と映画は別物でしょう。それぞれに楽しめばいい。しかし、そこまで追いかけてない大多数の消費者、彼等が収益の大部分を担うのは、その数からいっても間違いないでしょう。
洋画のDVDが安いわけという記事からリンクされてる記事によれば、アメリカの映画産業ではDVDからの収益が40%を占めているそうです。売れるから安くできる、安くできるから売れる、という好循環に入っているようですね。
洋画DVDは毎月たくさんのタイトルが発売されています。それもものすごい安い値段で発売されています。先ほどのハリーポッターにしても、サウンドトラックのほうが高い(現時点の新品が2520円)のです。
DVDがこれだけ安く販売できるということは、ネット配信やら何やらの二次利用も、相当安くできることでしょう。
さて、このような激安コンテンツに、本や音楽やその他のコンテンツは、どうやって立ち向かうのでしょうか?