人の死を予期する猫
とある老人ホームでオスカーという名前の猫が人の死を予期することで話題になっています。
驚くことに彼は死を数時間前に予期することできるそうで、オスカーが死を事前に察知しては患者のそばに行き、亡くなるまでのわずかな時間は丸くなって離れないそうです。
ワシントンポストの記事によると、現在までに25のケースで彼が死期を予期しており、彼が患者を選ぶと4時間以内に亡くなるそうで、病院のスタッフが家族に知らせるサインとなっています。
David Dosa医師のインタビューによると、オスカーはあまり間違いをおかさず、人が死ぬ時期がわかるかのようだと伝えています。
2歳になるこの猫は、子猫のときから、リハビリセンターの3階の痴呆症の診療科で育ちました。そこではアルツハイマーやパーキンソン病などの病気の治療を行っていました。
ちょうどオスカーが6ヶ月のときに、まるでかかりつけの医者のように患者を観察してまわっていることにスタッフは気付き、数時間で亡くなる患者の横に座るということを始めたのです。
末期症状の患者のエキスパートであるブラウン大学のJoan Teno医師によると、そこにいるスタッフよりオスカーは予知能力があると伝えています。
彼が13人目の患者の死期を読んだときにそう確信したのだそうです。
ある患者のケースで、食事をとらず、呼吸が荒くなり、彼女の足は青ずんできました。死が近いことを意味するのですが、オスカーは部屋には入って来ませんでした。
彼の能力も途切れたのかと思っていたそうですが、実は医師は死期を10時間も早く見積もっており、ちょうどその患者があと2時間で亡くなるというところでオスカーは彼女の部屋に入ってきたそうです。
その診療科では、オスカーが訪問するほとんどの人は重病か昏睡状態の人も多く、彼の存在に気のつかない人が多いということです。そのために患者側では、彼が死を予期することは知らないそうです。
ほとんどの患者の家族は前もって連絡してもらえることに感謝をしますが、現在までに1家族だけがオスカーを部屋から出させたそうです。
出されたオスカーは部屋の外で鳴いていたそうです。
オスカーのこの行動については科学的なものなのか、あるいはスタッフなどの動きからくるものなのか誰もまだわかっていません。
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