驚きの中国と北朝鮮の偽ブランド4品
ブランド品というと世間の物欲を大いに掻き立てるようで、無駄に高くても、手に入れるのが大変でも、その人気は衰えを知ることが無いようです。 少なくとも日本では。
ブランド名が付くと、現実的な真価以上の価格が付いてしまう場合もありますが、値段が高くなるとさらに物欲も増すという、わけのわからないループができあがります。最近でもエコバッグなんてものがありましたね。
痛いニュース(ノ∀`):【東京】 英高級ブランドのエコバッグ先行発売で大騒動、「誠意を見せて下さい」と女性客そしてそのループから少し(かなり?)はみ出たものが、偽物というわけです。 時折、偽物製造業者側は、たまたまそっくりの別製品なんだと素敵な主張をする事もありますが、大半の裁判では負けているか、すぐ罰則を受けるので偽物ということなのでしょう。
偽ブランドというと、みんなの欲しがるその大好きなブランド名(もどき)がきっちり入り、そして実際の価格の10分の1以下(ものによっては100分の1以下)で購入できることから、違法でありながらその製造は後を絶ちません。
偽物というと、本物より容易に手に入れやすいものですが、本物並に手に入りにくい偽物もあります。もちろん偽物なので、値段は本物よりは低価格ですが、違法ゆえにヤミからヤミへ渡る商品として、あるいは製造が完全に中止になってしまったということで、市場に堂々と現れにくいというのもあります。
そういった、もしかしたら本物以上に入手困難であろう偽物4品をご紹介します。
1.LACOSTE(ラコステ)もどき
確かにワニはワニですけどね。 そして一瞬というか、遠目には本物にもそっくりな上に不覚にもこのセンスにはウマいとついつい思ってしまいます。
さすがにこのふざけたワニの顔には、Lacosteは当然ながら快く思わず、裁判沙汰になりました。 1年かかって和解するまでには出回りましたが、そこから販売中止となり、今ではコレクターズアイテムとなりつつあります。 ちなみに価値はありませんけど。
2.Ferrari(フェラーリ)もどき
しかし何でもコピーしてしまう中華パワーにも驚きですが、この1967のFerrari P4 330を簡単に説明すると、1966のル・マン24時間レースでFerrari P3がFord’s MkIIに敗北したのをきっかけに、フェラーリ氏が当時のテクニカル・ディレクター、マウロ・フォルギエーリに「どんな車を作ってくれて構わない、とにかく勝てる車を作れ」とそう言われて作ったのが、このFerrari P4 330なのです。
たった6台しか製造されておらず、2006年の春に7台目が中国からヨーロッパに輸送途中で取り押さえられています。 本物は現在3台しか残っていないようですが、だいたい1500万ドル(約18億円)をくだらないと言われています。
中国から来る7台目以降は、1〜4万ドル(120〜480万円)くらいで取引されているようです。
手に入れる方法ですが、いつ急にふってわいてくるとも知れませんので、eBay、怪しげな中古車取り扱い店など、普段からチェックをおこたらないようにしましょう。
3.100ドル紙幣もどき
こちらは製造元は北朝鮮でしたが、その精巧さにはなかなか定評がありました。しばらく前にスーパーノートとしてニュースになっていましたね。 北朝鮮側では、アメリカが自分で印刷して北朝鮮のせいにしていると愉快な反論をしておりましたが、この偽札作りの腕についてはさほど記事にはされていなかったのが残念です。
その精巧さたるや、セキュリティ番号から、色具合からほぼ本物と見分けがつかないそうです。現在は出回っている数が減りつつあり、入手はなかなか困難だと思われます。数少なくなってきたサンプルは北朝鮮の大使館あたりで入手できるかもしれません。
4.高級葉巻 Cohiba(コヒーバ)もどき
コヒーバと言えば、キューバの名産であり、高級葉巻ですが、キューバはまだ他国と断絶状態にあるために、物質の貧窮が激しく、闇ルートが後を絶ちません。 たった5セントの葉巻のラベルを変え、関税のスタンプが押されたボックスまで用意してあるほどの周到ぶりです。
入手方法としては、フロリダのSouth Beachあたりの裏路地でいけそうなのですが、問題は「本物」として、売りつけられてしまうことです。 かつ、この手の密輸は実際の値段からすると、びっくりするほど罪が重いのも密輸が難しい理由です。ちなみに密輸を見つかった弁護士は刑務所に3年と6万ドルの罰金でした。
おまけ
あんまり本物と見分けがつかないので、おまけです。どうみても本物に見えるこれは、アフリカにあったそうです。でも良くみるとスペルがHOMDAになってます。(見分けつきすぎ) どの道そんな遠くまで買いにいけませんが…
via:・Croc O' Shirt ・Ferrari P4 330 History ・Genuine Article: $100 bill