嘘を見破るテクニック 目の動きや仕草で読み取れる
みなさんは嘘に対してどういうスタンスですか?
嘘も方便タイプなのか。
嘘はつけないタイプでしょうか。
それとも、大ほら吹きですか?
これもまた人によって色々で、嘘つきと正直者はかなりまんべんなく世間に散らばっている気はします。
嘘とわかっていても別段責め立てる事もなく済んでしまう小さなうそから、どうしても嘘を見抜かなくちゃいけないような嘘まで、人間というのはウソとなかなか切り離せないようです。
そして、真実を見極めないといけないことは世の中多く、嘘を見破ることが時には必要なときがあります。
犯罪者、容疑者の証言などはその最たる例で、以下に紹介するのは警察などが利用する嘘の見分け方、見抜き方のテクニックです。
嘘をついているときに体から出るサイン
- 嘘をついているときは体の動きが制限されて、腕や手の動きが少なくなり、ぎこちなくなります。手、腕、足は自分の体の方を向き、嘘をついている時は広い空間を必要としません。
- 嘘つきは視線を合わせるのを嫌がります。
- 顔、喉、口をよく触ります。鼻や耳を触ったり掻いたりしますが、手の平で胸を触るというようなことはほとんどありません。
感情の表現とその矛盾
- 感情表現のタイミングとその長さが通常のペースとずれます。感情を表に出す表現が感情そのものより出遅れ、そこから長く続き、そしてそれが急に途絶えます。
- 感情表現の言葉と行動のタイミングにずれが出来ます。例えば、贈り物をもらった場合など、笑顔と同時に「これ気に入ったよ」などと言うのが通常ですが、嘘をついているときは、言葉を発したあとから笑顔が作られます。
- 感情表現や行動がとその言葉とずれます。「愛している」といいながらしかめ面のままというような場合です。
- 偽りの感情(喜び、驚き、悲しみなど)というのは顔全体が動かず、口だけに限られることが多い。例えば自然な笑顔というのは頬やあごの動き、目や額が下部に押されるなど、動きの中に顔全体が含まれます。
対人関係とその反応
- 罪の意識がある人は防衛姿勢をとり、正直者は不快感を示すことが多い。
- 嘘つきは質問者・非難する者が、顔や体を背けると落ち着きがなくなります。
- 嘘つきは無意識に自分と嘘をついた相手との間にモノ(本やコーヒーカップなど)を置く傾向があります。
言葉とその内容
- 嘘つきは質問に答えるときに、質問者の言葉をそのまま利用して繰り返します。例えば「最後の1枚のクッキーを食べた?」という質問に、嘘つきは「最後の1枚のクッキーを食べてないよ」という風に。
- 「やってない」のような文の短縮形のほうが、「私はやっていない」というより、真実味があります。
- 嘘つきは直接的な回答を避けてウソを避けることがあります。直接否定する代わりに回答をほのめかすのです。
- 罪悪感のある人は説得力を増すために余計な詳細を付け加えることがあり、沈黙や会話の途切れるのを嫌います。
その他の兆候
- 誰かが嘘をついていると疑った時は、会話の内容を急に変えてみると、嘘つきの場合は次の会話に意欲的について行き、そして安心した様子を示します。罪悪感を持つ人は会話を変えたがるのに対して、正直者は急な会話の転換に混乱し、話を元に戻そうとします。
- テーマにユーモアを付け加えたり、皮肉ったりします。
目の動き
実際の目の動きで、嘘が判断できるかどうかということですが、目の動きは脳と連動しており、実際は非常に複雑で、映画などのように、視線がたまたまとある方向を向いたというだけで、即その人が嘘をついたと判断するのは決して賢明ではありません。
しかしながらテクニックとしてそのメリットもあげられるので、普段友人や家族でもともとの目の動きをテストしてみるといいでしょう。
上記の図のように視線の位置を6つに分けて考えます。
左上
これは視覚的に形成されたイメージ(視覚形成イメージ)を指します。 「紫のバッファローを想像してください」このようなことを指示されたときに、心で「紫のバッファロー」のイメージを形成しながら、目はこの方向を向きます。
右上
これは視覚的に記憶されたイメージ(視覚記憶イメージ)を指します。「最初に住んでいた家は何色でした?」このような質問をされたときに、視覚的に記憶しているイメージを思い起こすときに目はこの方向を向きます。
左
これは聴覚的に形成されたイメージ(聴覚形成イメージ)を指します 「脳内でとびきり高い音程を作ってください」こういう指示を出されたときに、聞いたこともない音を聴覚的に形成しながら、目はこの方向を向きます。
右
これは聴覚的に記憶されたイメージ(聴覚記憶イメージ)を指します 「母親の声がどんな声だったか思い出してください」このような質問をされたときに、耳で覚えている音を考えながら目はこの方向を向きます。
左下
これは嗅覚・味覚・感覚(感覚)を指します。 「キャンプファイアーの匂いを思い出してください」このような匂いや味などの感覚を思い出すときに目はこちらの方向を向きます。
右下
これは内在的な言葉(独り言)を指します。 いわゆる独り言のことで、これをしているときに目はこの方向を向きます。
嘘を見分けるの時のこれらの活用例
例えば、あなたが父親で、子供がおやつを食べていいか聞いてきたとします。そこであなたは「お母さんは何て言ったんだい?」と聞きます。子供が「お母さんはいいって言ったよ」というセリフとともに、目が左を向けば、聞かなかった音を形成したということで、この答えは作られたものという考え方ができます。
右を向いたなら記憶していることを呼び起こしているということで、真実を伝えていると考えられます。
その他の注意事項
- 前をまっすぐ見据えたり、視線がどこにも合わない場合も、視覚的なアクセスを意味すると考えられます。
- 左利きの人は目の動きが逆になります。
- 嘘の兆候を見極めるには、視線の方向だけで判断するよりも、もともとのその人の確立された癖を見極めて理解しておく必要があります。
- 上記の方法での嘘の見極め方は正しくないという批判もかなりあります。しかしながら実際に上記のとおりに視線の動く人もいるのも確かで100%の否定も決してできないようには思います。あなたの実験に友人や家族で試してみて自分で確認してみるのもいいでしょう。
- いったん嘘で覆われた真実というのは、ベールがはがれたときの影響が決して小さくありません。真実というのは「突き刺さる」ものが多いということもしっかり頭に入れた上での個人の判断で行ってください。
- 翻訳は出ていないようですが、神経言語プログラミングとして Frogs into Princesにその解説が詳しく載っています。20年前に出たとはいえ、興味のある人はおもしろいかもしれません。