2007年09月21日 06:59

双子の不思議─その性癖は遺伝のせい?環境のせい?

 
双子が20組いる学校TOP 双子というのはなんとも外見がそっくりなのでとても不思議な感じがしますが、現在まで彼らについて様々な研究がなされてきました。 一卵性の双子は100%の遺伝子を共有することから、双生児の研究が進むにつれ、遺伝や環境による影響が実際に私たちに対してどの程度出ているのか興味深い結果が出ています。 現在までの研究でわかっていることだけで次のようなことが挙げられます。
政治や社会に対する態度 離婚から死刑に関することまで、オーストラリアの調査によると遺伝子がかなり大きく影響することがわかっています。スウェーデンの研究によると、「経験に対する開放的な態度」や「良心」については遺伝子によるところが大きいそうで、育ってきた環境はその二つに関してはほぼ影響していないようです。その反面「人に合わせる」といった資質は環境が左右することが多いと出ています。テキサス大学の調査では、一卵性で50%、二卵性で25%の性格の相関性があるとしています。 ●体脂肪は遺伝子によるもの 1991年に行われた調査によると、同じ環境で育ってきた一卵性双生児で同じ量の体脂肪を持つケースが75%で、別々の環境で育ってきた双生児は61%と出ています。 ●楽天主義と悲観主義 この二つについては遺伝子の影響が非常に大きく、環境による影響により「楽観」については変化はあるものの、「悲観」については環境は影響しないそうです。 522組の中年層の一卵性・二卵性の双子について調べたところの悲観についてはかなり大きく遺伝にコントロールされるようです。 ●信心は遺伝に影響される 一卵性・二卵性の双生児について、一緒に育ってきた双子と離れ離れで育ってきた双子の両方を調査した結果で、50%の信心が遺伝子によるものと証明されています。 ●性の方向性は遺伝子の影響を受ける もちろん遺伝子のみというわけではないが、ノースウェスタン大学の心理学のマイケル・ベイリー(Michael Bailey)博士の研究によると、一卵性双生児の一人が同性愛主義者だと、もう片方が同性愛主義者なのが50%であるそうです。しかしながら、オーストラリアに登録されている5000組の双子を調査した結果では、遺伝子による影響は少なかったそうです。一卵性双生児の男性で、一人が同性愛主義者だともう一人が同じケースは20%、二卵性ではほぼゼロだったそうです。 女性は遺伝の影響をほぼ見せないようです。 ●麻薬・アルコール濫用についての研究 295組の一卵性・二卵性について調査された結果は、生まれた年により予測しやすい結果となっており、若年ほど文化として濫用する傾向にあり、ただしアルコールについては遺伝子が大きな要素として現れていることはアンドリュー・ヒース(Andrew Heath)博士によって発表されています。 ●注意欠陥障害 注意欠陥障害については70%は遺伝子からの影響をうけていると出ています。Lindon Eaves博士が1400家族の双子から調査をした結果によると、他の行動障害も入れると30から50%の影響と出たそうです。 ●双生児の結婚・出産 同時期に結婚や出産をする傾向にあるとでています。ミネソタ大学のデイビッド・リッケン(David Lykken)博士とマヒュー・マッギュー(Matthew McGue)博士によると、一卵性双生児の片方が離婚するともう片方が離婚する確率は45%で、二卵性双生児30%なんだそうです。遺伝子によって受けついだ性格的なものと見ているそうです。 ●一卵性双生児に統合失調症が多い 二卵性より一卵性で片方にその兆候が見えるときは、もう片方もかなりのリスクを負うそうです。 上記のような結果で、双生児の強い絆がよく見られる一方で、遺伝子を共有しながら、一卵性双生児の片方が片方を殺そうとした事件もありました。22歳のジーナがサニーにたいして殺人未遂を犯し、メディアでも「悪」と「善」に分けられたこの双子の事件は、つながりが深いとされる双生児にさらに別の側面を示唆することになりました。 もちろん研究の批判も多く、心理学のリチャード・ローズ(Richard Rose)博士によると、7000組の双生児について、育ってきた環境は遺伝子の2倍の影響を与えるとしています。 私たちの遺伝子についても、双生児についての研究によって、覆されたこともあり興味深いといえます。 双子というのはまだまだ珍しいと思っていましたが、イギリスのとある学校にはなんと20組も双子がいるそうです。 双子が20組いる学校 この"The Grange School"と言う学校は、英国チェッシャー州(Cheshire)のノースウィッチ(Northwitch)にあり、4歳から18歳までが通う私立の学校です。 全校生徒で1140人いる中、28人に1人は双子ということになりますから、その割合の多さが見てとれます。  双子というのは昔に比べるとかなり増えているのは、体外受精などの影響らしいですが、1980年に赤ちゃん54人に一組だったのが、現在では34人に一組だそうです。 彼らはもしかして私たちの遺伝子の鍵をかなり握っているのかもしれませんね。 参考元 ・Who can explain the mystery of "I"? Maybe "them"--twins, those doppelgangers that fascinate us all.School has 20 sets of twins on the roll

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