とてもダンボールで出来ているとは信じられない精巧なアートいろいろ
段ボールとか厚紙のことを、英語で"Cardboard"と言いますが、用がなくなったらさっさと捨てていませんか。大きくてかさばるだけだし、引越しや荷物を送るときくらいしか利用方法は考えませんでしたが、才能あるクリエイターの手に掛かるとこうも変化します。
これって本当にダンボール?というくらい見事な変化ぶり。こういうのを見ると芸術を見直すいいきっかけになります。そうですよね。高級な筆や絵の具がなくても日常の素材があれば、センスひとつでいろんなものが出来上がるのです。
ちょっと自分の中の芸術心をくすぐってくれるクリス・ギルモア(Chris Gilmour)氏のダンボールアートをご紹介します。
フィアット
彼の作品は全て実物大で、全てダンボール紙で出来ています。拡大すると紙の質がよくわかるので、感動できますが、普段軽くこれくらい作れる量のダンボールを捨てていることを思うと、ここまで大きくなくとも何かできそうだと思ってしまいます。
エンジン部分の精細さが遠目から見ても伺えます。
自転車
タイヤやフレームの精巧さもさることながら、このチェーンやブレーキの細かいところには本当に感心します。本当に乗ったら動きそうなくらいですよね。多分実際に乗ると悲劇が待っているでしょうけど。
ダンボールのギザギザした粗を逆に利用して、ギアやチェーンを見事に再現してます。それにしてもダンボールでどうやって強度を保っているのか不思議。
車椅子
車椅子を持っているか身近に使用者がいないと、なかなかこの精巧さがわからないかもしれませんが、本当に本物そっくりなのです。座席のたわみや背もたれの微妙なラインまでダンボールでよく再現できるのには感心します。
オートバイ
こんな風に文字の入ったダンボールを使っていると、初めてこれがダンボールだったんだなと実感できますよね。ぜひ部屋のデコレーションにしたくなります。明日からダンボール集めてみようかな、という気分にさせられます。そんなセンスあるの?とは聞かないでください。
ギター
木彫な感じが出ていますね。弦までついてますが、欲求に負けて一回でも弾いたら切れてしまいます。
ボンドカー
夢のボンドカーもこの通り。Wikipediaによると、「007 ゴールドフィンガー」に登場、可変ナンバープレート(ナンバー4711・EA・62(フランス)⇔BMT216A(イギリス)⇔LU・6789(スイス)だそうです。機関銃も装備されてるのか気になるところです。
内装も完全再現。メーターはもちろん、レーダーや各スイッチまで揃ってます。赤いスイッチを押してみたくなります。
エスプレッソメーカー
これと全く同じ型のエスプレッソメーカーを持っているのですが、見事な再現ぶりには驚きます。
タイプライター
この型のタイプライターはもうアンティークとなりつつありますが、ヨーロッパの家にはまだまだ置いてある家も珍しくありません。
ハーレーダビッドソン
(おそらく)ハーレーダビッドソンの3輪スクーター。タイヤの模様のなんと細かいことか。グリップが効いてくれそうです。ゴーグルつけて一度はまたがってみたいものです。そしてなによりダンボールでこれを作ろうと思えることがすごいですね。作ってしまえることはもっとすごいですが。
ピアノ
宙にグランドピアノが吊られていたらビックリしますね。軽さを生かしたディスプレイが出来るのも、素材がダンボールのメリット。
クラシックカー
ダンボールの色合いは、木造の物との相性がいいですね。職人の技や高級感が漂います。
家
元はボール紙のビール箱当たりでしょうか。素材の派手な色がうまく生かされています。
箱の色次第で雰囲気がガラっと違ったバリエーションに。
その他の作品や大きな画像は、以下のクリス・ギルモア(Chris Gilmour)氏のサイトへどうぞ。
via:reubenmiller.typepad.com: Chris Gilmour: Cardboard Sculptor
chrisgilmour.com: Chris Gilmour Artworks