2007年11月01日 23:07

スーパーおばーちゃん

 
スーパーおばーちゃん

上記の写真はご覧の通りスカイダイビングをしている写真ですが、普通のスカイダイビングと何がちがうかわかりますか。

実はこのスカイダイバーは驚くことになんと84歳なのです。

おそらくこの記事を読む方のほとんどは「へぇ!」とトリビア的に感心して終わるニュースのひとつだと思われるのかもしれませんが、私はこうした内容こそ日本も見習うべきヒントが隠れているニュースのように思います。

日本人が欧米人に対して感じている優越感の一つに、若く見えるというのがあります。 実際確かに10代、20代、30代、40代と、平均的に日本人は若く見えます。

しかしながら、その若さを十分に駆使して自由に楽しむ時間は欧米より短いように思います。そしてそれは年齢を増すごとに顕著になります。

加齢するごとに人生を楽しんできたかどうか、というのは顔にも表れるもので、先に老けていたように思っていた欧米人が老人になったときには、日本人より実は若くなっていることが実は少なくありません。

楽しそうにダイビングする上記の写真のおばあちゃんは、自分がお世話になっている老人ホームの基金を集めるためのチャリティとして、3000メートルの飛び込みスタントをしました。時速にすると約190kmにもなり、さすがに日本では聞いたこともありません。実際にこのチャリティでは3000ポンド(約70万円)ほどを集めたそうです。

このおばあちゃんはイギリス人ですが、人口は日本の方が約2倍あり、老人の数となるとさらに日本のほうが多い気がしますが、日本人でそんなスーパーおばあちゃんやおじいちゃんは、そうそういないように思われます。

ちなみに記事にはしませんでしたが、さらに人口の少ないスコットランドの100歳のおばあちゃんがパラグライダーをした記事とか、ヒューストンのおばあちゃんがバンジージャンプした動画とか、結構アクション老人のニュースがちらほらとあります。日本には設備が少ないとか、そんなことをしたい老人があまりいないとか言うことは別にして、元気な老人が自分で選択して、元気な活動ができるということには賞賛を送りたいと思います。

老人のアクションを記事にしたところで、それほど一般人は興味を持ちにくいと思いますが、おじいちゃん、おばあちゃんが幸せそうな国というのは、実はそこの国の未来を見ている感じが否めません。日本も少年のときの気持ちを忘れないおじいちゃんや、チャレンジ精神を忘れないおばあちゃんがたくさんいる国になって欲しいと思います。

老人のニュースというのは、自分の未来を照らし合わせて読むと、結構感慨深いものなのです。

via:BBC NEWS: 'Supergran' skydives for charity

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