旅行保険で請求されたとんでもないクレーム25例
海外旅行に行く時には一般的に旅行保険に入ります。飛行機事故も怖いですが、見知らぬ土地での事故や病気も怖いですからね。もちろん何もないに越したことはありませんが、旅行は見知らぬ土地に行くので、思わぬ事故・被害に遭ったりします。
病気や事故の際にはそれなりの金銭がかかるので、あとで保険会社にクレームすることになります。保険料金の支払いは盗難に遭った場合や賠償責任が発生したときの支払いが含まれているケースがほとんどですが、いったいこの保険金額のクレームは、どんなときに受理され、どんなときに却下されるのでしょうか。
以下に紹介するのは、実際に保険会社になされたちょっと変わったユニークなクレーム請求です。
旅行では、どこでどんな不幸が待ち受けているか知れないことがよくわかるというものですが、以下を参考にみなさまもご旅行の際にはくれぐれも気をつけください。
1.
海外に出ると盗難にあったりギャングに強盗されたりするものですが、イギリス人のジブラルタルへの旅行で、猿に泥棒されたというクレームがありました。取られたものはカメラ一つなのですが、かなり猿に嫌がらせを受けたようで、旅行費用そのものの返却を求めてクレームしています。保険会社は旅行費用の請求は却下しましたが、取られたカメラについては保障したようです。
2.
マレーシアでの旅行で、同じく猿に関するクレームです。借りていた別荘の窓をたまたま開けっぱなしにして帰ってくると、下着やその他の服など、持ち物の全てをメチャクチャに散らかされており、外のリゾート地に放り出され、さらに近隣の森まで点々とばらまかれていたらしいのです。着替えが全く無くなってしまったこのカップルに対し保険会社は請求を受理して支払ったそうです。
3.
年金受給者がビスケー湾のクルージングの旅で船酔いし、気分が悪くなって海に食べたものを吐いたときに、運悪く入れ歯も一緒に飛び出て、無くしてしまいました。この気弱な老人にとっては幸運なことに、入れ歯の保険も旅行保険の紛失ポリシーに含まれており、無事保険会社から支払われたそうです。
4.
参考
ある年金生活者はかなり恥ずかしいクレームをしなければいけませんでした。クルーズシップに乗って、デッキを歩いていると急に突風が彼のかつらを吹き上げ、海に吹っ飛んでしまいました。カツラの保険は支払われたそうですが、そのときの恥辱からまだ立ち直れていないそうです。
5.
休暇中に物を紛失するというのはよくあることですが、サングラスにパスポートと、きりはありません。 しかし一体どうやって無くしたんだ?と思うような紛失物もあります。とある旅行者はなんと辛いスナック菓子の入った34個のバッグをなくしています。ヨーロッパで紛失したというその菓子は300ポンド(約69000円)相当で、一袋あたり250g入りで89ペンス(200円)程度、実に84kg相当もあったそうです。言うまでもなく保険会社は却下したそうです。
6.
旅行するときには財布を常に身に付けているのが望ましいかもしれませんが、イギリス人がイスラエルに旅行したときに、ナタニアで財布を排水溝に落としてしまいました。しかしながら彼が請求した分はクレジットカードでも現金でもなく、治療費でした。財布を取るために排水溝に手を入れたところ、毒サソリに刺されてしまったのです。治療費は保険に含まれていました。
7.
スペインで旅行者がカメラを無くしました。彼は自分が座っている真横にカメラを置いていたのですが、カメラについてるストラップが椅子の端から垂れ下がっていて、それが通りかかった犬の興味を引いたのです。犬はカメラをくわえてどこかに走り去っていきました。保険会社は事故の損害補償として新しいカメラ代を支払ったそうです。カメラ泥棒は人間だけじゃないことがわかりますね。
8.
ウェールズでキャンプしていた家族のクレームです。不幸にもパラシュートをしていた人の着陸先のターゲットがずれてしまい、キャンプ中の家族のテントの上に直接ぶつかり、テントやキャンプ用具が台無しになったそうです。残念ながらこの家族は事故損害の保険はカバーされていなかったそうで、支払いはしてもらえませんでした。
9.
自分の子供たちがビーチで楽しく遊んでいてくれると親としては安心ですが、遊びで子供たちが砂の中に13万円相当のビデオカメラを埋めるという、新しい楽しみ方をしている場合は話は別です。親としては悪夢なのですが、保険会社はそのユーモアをわかってくれたのか、保険が降りたそうです。
10.
フランスのホリデーリゾートのホテルで、女性が化粧道具の入ったバッグを盗まれました。彼女によるとモイスチャークリームの空の入れ物に、彼女の強力な痔のクリームを入れていたらしく、警察はシワのなくなった泥棒がリゾートにいないか捜索したそうです。化粧品についてはとりあえず保険が降りたそうです。
11.
マンチェスター空港から旅行に行く予定の男性が、飛行機に乗せてもらえなかったために保険会社に訴えたところ、キャンセル料の保険金は降りませんでした。その理由は、彼がイギリスのマンチェスター空港の代わりに、アメリカのマンチェスター空港からの予約を入れていたから、というもの。ときどき海外には同じ名前の街が2個あったり、同名の空港が複数あったりするので、みなさんも気をつけましょう。
12.
時々うっかり屋さんが、フライトの詳細を読み間違えたりしますが、大抵は飛行機に乗るゲート番号を間違えたり、時間を間違えたりというものです。しかしながら、ある家族が空港に着くのが遅れて飛行機に乗り遅れてしまいましたが、パニックになることはありませんでした。その理由は飛行機はなんと前月に飛んでしまっていたのです。保険会社にも当然却下されました。時間だけでなく月も間違えないようにしましょう。
13.
スキーリゾートへ旅行をしたものの、雪が全くないため、女性は新しく新調したスキー板一式の代金をクレームしましたが、保険会社が却下したのは当然かもしれません。
14.
ギリシャの街を歩いていた男性は、ビキニ姿の二人の女性に見とれていると、ガラスのパネルになったバスの停留所にそのまま突っ込んでしまい、鼻の骨を折る大怪我。幸い病院でかかった治療費はすべて保険でまかなえたそうです。所選ばず男性は美人に要注意です。
15.
インドのビーチでおとぎ話のような結婚式を挙げるはずだったイギリスのカップルは、バーベキューからこぼれ落ちた炭の火が、花嫁のウェディングドレスの先に燃え移ってしまうアクシデントに見舞われました。機転の利いた花婿は燃えさかる花嫁を抱きかかえ、海の中に放り込んだため花嫁は無事でしたが、ドレスは台無しになりました。ウェディングプランカバーという保険に入っていたためにドレスの費用は支払われたそうです。
16.
あるカップルはフランスのホテルに泊まり、ノミの攻撃で体中が痒くなり、2日で旅行を切り上げて帰国しました。帰国後、持っている服を全て燃やして、保険会社に請求しましたが、却下されてしまいました。
17.
旅行カバンを無くした旅行者は、なぜかカバンをクレームせずに、中身だけの支払いを請求しました。ボトル水、新聞、ミントだけだったのですが、50ドルを超過した場合にしか支払いがなされないために、却下されました。
18.
ドイツの黒い森と呼ばれるブラックフォレストのようなところで休暇を過ごす場合は、注意しないといけないのは泥棒ではありません。ある家族が小さな山荘の窓を開け放しのまま出かけて、帰ってくると財布やパスポートが、欲張りなヤギに食べられていました。ヤギはキッチンに置いてあったサンドイッチまで食べていました。新しいパスポートの再発行代と財布のクレームを行いましたが、保険会社に却下されたそうです。
19.
スペインのリゾートマンションである日少女が髪の毛をオーブンで焦がしてしまったので、父親が娘を美容院に連れていきました。ところが仕上げがあまりに酷く、娘は涙を浮かべてサロンを去ることになってしまいました。あまりに悲惨なそのヘアカットの代金を求めた保険会社へのクレームは失敗に終わりました。
20.
スリランカで休暇を楽しむ旅行者に病院の治療費である約9万円相当の保険金が支払われました。クレームの内容は怪我ですが、のどかに読書する旅行者の頭上から熟れたココナッツの実が落ちてきて直撃。熟れたココナッツの実は2kgもあり、木そのものは30mにも成長します。彼女をノックアウトさせたココナッツは時速85Kmのスピードだったようで、当然ながら、彼女は完全に失神KOされてしまったそうです。
21.
同じくココナッツ関連のクレームです。こちらのカップルはモーリシャスで旅行したあとに、家に帰ってくると2個のココナッツが盗まれており、クレームしました。近所のスーパーで1個あたり150円相当で売ってることから、1万円免責ということで却下されました。
22.
パンプキンで作ったギターのための請求を受けた保険会社もいるそうで、あえなく却下されました。
23.
ギリシャに「ファイヤーバー」というのがあり、炎が噴き出すそうです。ある若い女性がカクテルを注文すると、大きな警告ブザー音が鳴り他の人がその場を離れたにも関わらず、彼女はひとり頑固ににその場に残ってカクテルを待ち続けたため、突然炎に包まれ両手にIII度の大火傷を負いました。治療費の約7万円ほどは保険会社が支払ってくれたそうですが、酔っ払いすぎには注意ですね。
24.
南インドのケララ(Kerala)でバックパッカーとして旅行していた男性が、猛牛に追いかけられ大怪我をしました。彼のクレームからは彼が猛牛を挑発したかどうかは定かではないのですが、約65万円ほどもかかった病院治療費は旅行保険でカバーされたそうです。
25.
最後に長期間保険会社に勤めている人によると、スペインのコスタ・デル・ソル(Costa Del Sol)で紛失したと記録されている24万円以上するロレックス・オイスターウォッチの数は、実際に生産されている数より多いらしいです。
このように見知らぬ土地では、不思議と冒険が満ち溢れているようです。
くれぐれも旅行保険は忘れずに入っておきましょう。
via:timesbusiness.typepad.com: The 25 Most Bizarre Travel Insurance Claims Ever