住宅に付加価値を付けて売るのが流行ってるが遺産までつけるのはいかがなものか
不動産、家の購入というと日本では一生に一度の大きな買い物という印象がありますが、アメリカあたりだとそういうわけではありません。生活環境が変わったり家族が増減したりすると、けっこうあっさり家を売って別の家に住み変えたりしてるようです。
そんなわけでアメリカの不動産売買は日本より活発だったのですが、最近はいまいち家が売れなくなってるみたいです。
そこで家を買うと旅行にご招待だの、大画面TV付きの家だのと、付加価値を付けて家を売る試みがいろいろと出てきているようです。
そんな中、家を買ってくれたら遺産をあげるという条件を出して来た老夫婦がニュースになってましたので、ご紹介。
A house deal to die for?という記事によると、不動産仲介の仕事をしていたヒューシックさん(55歳)は、定年を機にアリゾナ州へ引っ越し、そちらでまた仕事を始めようとしているようです。
そこで今まで住んでいたペンシルバニア州のピッツバーグにある家を売ろうとしてるのですが、なかなか売れず、以下のような条件を出したとのこと。
- 家の値段は399,900ドル(およそ4800万円)
- 購入金額は、ヒューシック夫妻の死亡後に返金する
- 夫妻の老後の面倒を見てくれるなら、遺産も受け取れるようにする
遺産には引っ越し先であるアリゾナの50万ドル(およそ5700万円)の家も含まれます。ヒューシック夫妻には子供もおらず、財産を相続する人がいないとのこと。だからといって思い切ったことをします。
もちろん夫妻が亡くなられた時に、遺産が何もなくなってるということもあり得る話ではありますから、本当に得な条件かどうかはわかりません。というか、完全に遺産目当ての人に面倒見てもらってもいつ殺されるかわかったもんじゃない気がするのは気のせいですねきっと、はい。
そのへんは夫妻も(たぶん)わかってはいるようで、普通に売れるならそれでいいと考えてるようです。
だったら普通に値下げすればいいのにとか思うのですが、それじゃ目立たないから売れないんですかね。
元の記事を読むと、アメリカでは住宅価格は9月に8%ほど落ち込み、1999年以来最大の落ち幅であることを伝えています。過去14ヵ月では13%も落ちてるそうです。
ということはアメリカで家を買うなら今ってことですよ、奥さん! いや買えないですけど……