宇宙から見た壮大な地球の現象10
壮観な景色は人を大いに魅了します。テクノロジーの進化により、大自然の美しい瞬間を画像として見ることができるようになってきました。
感動できる数多くの写真の中でも、地球の外から撮影された写真は、テクノロジーのすばらしさと自然の偉大さを一度に見ることができ、言葉で表現しつくせないような気がします。
そんな地球の現象を壮大に写し出した10の画像を紹介します。
1. スリランカ海岸の津波(2004年12月26日)
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上記の写真はスリランカの南西海岸で、例のスマトラ島沖地震による津波が押し寄せる5分前に、海水が400mほど急激に引っ張られたところです。
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上記は大きな津波が打ち寄せた直後で、さらに渦を巻いた次の波が打ち寄せ続けているところです。
2. 中国の新疆の扇状地(2002年5月2日)
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上記の画像は中国のタクラマカン砂漠に56.6km x 61.3kmもの面積を覆う扇状地を映し出したものです。扇状地は山地から水が離れるときに出来ますが、新しい河道堆(たい)積物によってそれぞれブロックされていき、それぞれが扇の形を作っていきます。左側の青い部分は現在流れています。
3. ブータンのヒマラヤ氷河
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美しくそして明らかに地球温暖化により溶けていきつつある氷河の様子です。このヒマラヤ山脈の氷河になった谷の両端で湖が形成されつつあるのが見て取れますが、たったここ数十年での変化らしいです。
4. ハリケーン・イザベル(2003年)
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国際宇宙ステーションから撮影されたこのハリケーン・イザベルの恐ろしい写真からは、ハリケーンの目の巨大さがひと目でわかります。ピーク時には風速が時速265kmを観測したという恐るべきハリケーンでした。
5. グリーンランドの西海岸(2003年8月21日)
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いくつものフィヨルドやグリーンランドの複雑な海岸線を宇宙から見た姿です。水の中に見える小さな点はフィヨルドの深い地点から氷冠まで氷が広がりを見せているのだそうです。
6. オーロラ・ボレアリス
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極光(northern lights)」とも呼ばれる美しいオーロラは北極に近い地域では、オーロラ・ボレアリス(Aurora Borealis)と呼ばれています。ギリシャ神話の暁の女神オーロラと北風の神ボレアスから由来しています。写真はスペースシャトルによる国際宇宙ステーション組み立てミッション"sts-117"で撮影されました。
7. 宇宙から見た皆既日食(1999年8月11日)
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月の影が地球の一部を覆っているのがわかります。ミール宇宙ステーションから撮影された日食の影は地球の上を時速2000kmで駆けていき、影の下になった地域は暗闇に覆われていきました。
8. ニュージーランドのエグモント国立公園(2002年4月)
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エグモント山は1755年に噴火して以来、エグモント国立公園の中心となっています。公園の規定で、噴火から生き残った森の半径9.5kmを保護しているため、きれいな円を描くディスクのように見えます。
9. エトナ山の噴火(2001年10月)
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2001年に国際宇宙ステーションから撮影されたイタリア・シシリー島にあるエトナ山の激しい噴火では、この巨大な灰の雲がリビアまで届いていることがわかります。溶岩から近隣の森に燃え移ったことが原因となりました。
10. モーリタニアのリシャット構造体(2000年10月7日)
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この壮大なモーリタニアのサハラ砂漠にある「サハラの目」が出来た原因は何年も議論されてきました。当初考えられたのが隕石の落下による衝撃だというものでしたが、あたりに衝撃の痕跡が少ないことから反証されました。直径48kmもの巨大で風変わりなこの現象は、現在では隆起した岩が浸食によって削られたものと考えられています。上記の写真はAsterと呼ばれる画像データを収拾する高性能光学センサから撮影されました。
deputy-dog.com: 11 phenomenal images of earthより