心に残るハリウッド映画のアクションスター・ランキング25人
今も昔もセレブたちがひしめく憧れのハリウッドですが、女優のゴシップや最新映画の情報だけでなく、たまには歴代のスターを振り返ってみてもいいかもしれません。
ハリウッド映画の花形といえばアクション・ヒーローものですが、勇気をもって悪と戦う構図というのは時代が変わっても色あせることはなく、特撮ヒーローに傾倒した幼少の頃から憧れ続けるものなのかもしれません。
フィクションの世界とは言え、そんな人々の気持ちが作らせた、映画のアクション・ヒーローたちは数多くいます。その中でも、心に残る25人のアクション・ヒーロー、というランキングがありましたので紹介します。
第25位 三船敏郎 「七人の侍」(1954)
三船のような強健な存在感のある役者はそうそういませんが、黒澤明監督にはそれでもまだまだと思われていたようです。この映画の中の役はヒーローというには少し野良犬のようなところがありましたが、「世界のミフネ」呼ばれただけあり、存在感は抜群でした。
第24位 スティーヴン・セガール 「沈黙の戦艦」(1992)
欧米人は武道家に憧れる傾向があるのか、彼を人気たらしめた理由は武道を扱えたことが大きかったでしょう。後の映画ではどんどん武道を使わなくなりましたが、この沈黙の戦艦では合気道を駆使した戦い方をしており、人気を博しました。私生活では日本人妻とアメリカ人妻との重婚をしていたなど、問題を起こしていますが、日本語は達者のようです。
第23位 ショーン・コネリー 「007 ゴールドフィンガー」(1964)
ショーン・コネリーと言えばジェームス・ボンドと思うほどそのイメージが強いですが、007映画には7作品に出演しています。昨年俳優業引退を宣言しましたが、彼が印象付けた007は今でも多くのファンを魅了しています。
第22位 カート・ラッセル 「ニューヨーク1997」(1981)
元特殊部隊員「スネーク・プリスキン」を演じる彼の孤独な戦いはアクション・ヒーローそのものですが、彼は結構コメディにも出演して、いい味を出しています。
第21位 アンヌ・パリロー 「ニキータ」(1990)
ヒーローは男性でなくてはいけないということはありません。女性でもこんなに残酷にそして過酷なヒーローを演じられるのだということを見せつけた暗殺の女王です。銃さばきは彼女の右に出る者はいないのではないでしょうか。実際の彼女は銃も暴力も柔道(映画のために3ヶ月の訓練を受けた)も嫌いだと伝えていました。
第20位 アントニオ・バンデラス 「デスペラード」(1995)
スペイン人の彼はラテン系の魅力を持ち、それがならず者「エル・マリアッチ」のキャラクターにぴったりの理由でしょう。ヒーローとしてのアクションとは別に女性の心を掴みます。映画でも元を正せば女のために戦っているというところは、彼らしさが出ています。しかし、ならず者というのはどうしてギターが似合うのでしょうか。
第19位 バート・ランカスター 「真紅の盗賊」(1952)
現在でこそジョニー・デップが海賊役のシンボルとなっていますが、彼はハリウッドにおける最初のカリブの海賊でした。半世紀も前の映画ですがこの映画を見終わると、興奮と気合で満ち溢れます。
第18位 シルヴェスター・スタローン 「ランボー/怒りの脱出 」(1985)
80年代の代表的な作品ですが、この頃のスタローンはロッキーやランボーなど、とにかく熱い時代でした。ランボーは兵士を助けにいくヒーローで、当時のほかの作品と比べて激しいアクションシーンの連続だったことから大人気作品となりました。
第17位 トム・クルーズ 「ミッション:インポッシブル3 」(2006)
ミッションインポッシブルはトム・クルーズが始めてプロダクション業も手がけた映画であり、この3作品目でかなりジェームス・ボンドスタイルを確立したように思います。シリーズ最高傑作としての評価を得ましたが、任務遂行の007と重なるタイプのヒーローではあります。
第16位 ジャン・レノ 「レオン 」(1994)
ジャン・レノが扮する殺し屋と13歳の少女のせつなく物悲しいストーリーでしたが、不器用そうなレオンの殺しの腕に関しては、さすがヒーローといえる腕前でした。シンプルな男のよさを大いに醸し出していました。
第15位 ジャッキー・チェン 「酔拳2」(1994)
通常アクション映画というと、編集の腕で映画の良し悪しに差が出ます。そのルールから外れているのがジャッキー・チェンの映画で、彼は私たちを楽しませるためだけに、かなりのリスクを背負って自分でスタントをしてしまうという映画の裏でもヒーローな俳優です。酔っ払うとカンフーが強くなるというエッセンスをストーリーに入れて、クラシックなカンフー映画が出来上がったというのがこの作品です。日本では彼の映画がテレビ放送されるたびに、翌日の学校で拳法使いの子供たちが増殖したものでした。
第14位 ユマ・サーマン 「キル・ビル」(2003)
実際の彼女は181cmと長身の美人であることが凛とした雰囲気を持ち、男のヒーロー像とは違うイメージを醸し出してくれます。復讐に燃える殺し屋でありながら、やはりヒーローを感じさせるのは、ユマ・サーマンが実際にIQの高い知的な女優であるからかもしれません。しかしクエンティン・タランティーノという監督は究極というのが好きなようですね。
第13位 エロール・フリン 「ロビンフッドの冒険」 (1938)
数多くあるロビンフッドの伝説の中で、エロール・フリンのこの映画こそが最高だと言われることが多い作品です。実際の彼はかなりの問題児で、俳優になってからも私生活がよく問題になっていましたが、まさに素行不良な彼のための役であったように思います。
第12位 マット・デイモン 「ボーン・スプレマシー」 (2004)
ボンド映画がスムースだとするならボーン映画はラフと言えます。そのラフなボーンをマットが上手く演じ切っています。もともとマット・デイモンはアクション・ヒーロータイプではありませんが、この映画を見ると何でも可能だと思えてきます。
第11位 ブルース・リー 「燃えよドラゴン」(1973)
今も根強い人気を誇るブルース・リーは独特のカリスマがあったと言えます。あのヌンチャクの振り回しかたとあの叫び声は彼のトレードマークと言えるでしょう。カンフーを世界に知らしめた最も影響力のある人がこの人だったのではないでしょうか。小さな頃から闘志を燃やして喧嘩っ早かったことが劇中にも現れていますね。
第10位 ピーター・ウェラー 「ロボコップ」(1987)
正義感あふれる警官というのはヒーローになる素質を備えています。この映画は殉職した警官がロボットとして生き返り、警官の仕事をすることになる、というサイボーグ物語です。人間の心を持ったロボットの正義感が映画をいっそう物悲しくしているように思われます。
第9位 ウィリアム・ホールデン 「ワイルドバンチ」(1969)
ハリウッドのアクション映画で武器がエスカレートしていったのは、この映画に責任があるかもしれません。銃弾の量が凄まじく、これでもかというほど使われていることや、バイオレンスシーンの多さは、男の映画の代表と言えるかもしれません。滅びの美学のようなアクション・ヒーロー映画ではあります。
第8位 アーノルド・シュワルツェネッガー 「ターミネーター2」(1991)
シュワルツネッガーがアクションスターになったのは、ジェームズ・キャメロン監督のこのシリーズが一番の理由ですが、対向の執念深い悪役の演出のしかたも定評がありました。アクション・ヒーローよりもT-1000というアンドロイドが映画の最初と最後を飾っています。
第7位 チョウ・ユンファ 「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」(1992)
ジョン・ウー監督による傑作で、巨大密輸組織を相手に闘う姿を描いたものですが、銃2丁を両手に、つまようじを口にくわえ、これぞハードボイルドというものです。銃の扱いの上手いハードボイルド作品を見たくなった時には最高のアクションと言えるでしょう。
第6位 ラッセル・クロウ 「グラディエーター」(2000)
オスカーを獲得したこの作品はラッセル・クロウの魅力が最大限引き出されています。時代背景がローマ時代であることが、武器や機械の強さではなく、男の強さをより一層引き出しています。彼が観客を魅了したのは殺された息子の父として、殺された妻の夫として、そして死刑囚としてコロッセオで死ぬまで闘うというマキシマスの運命がどうなるかに惹かれたからでしょう。
第5位 キアヌ・リーブス 「マトリックス 」(1999)
バーチャル・リアリティを描いた映画は世の中にはたくさんあります。そしてハッカー映画やカンフー映画や個性豊かな哲学映画やスリラーも多いですが、それらすべてを一つの映画に盛り込めるとは、このマトリックスを見るまで思わなかったのではないでしょうか。単なるプログラマーが救世主かもしれないというあらすじですが、スピード以降影を潜め気味だったキアヌ・リーブスを偉大なアクション・スターへと決定付けました。
第4位 メル・ギブソン 「マッドマックス2」(1981)
メル・ギブソンは実はアクション・ヒーロー役が多く、どのヒーローをやらせても様になります。このマッドマックス2では特にバイオレントなアクションとなっており、男心をくすぐる傑作です。男らしさの中に弱さや偏狭さなどを表現するのが上手い俳優ではないでしょうか。「ブレイブ・ハード」ではアカデミー監督賞を受賞しています。
第3位 ハリソン・フォード 「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(1981)
男は言動より行動で判定されるべきだというのを体現しているのが、ハリソン・フォードです。見るものをはらはらさせ、娯楽アクションの最高傑作と言えます。無駄なセリフもあまりなく、アクションに次ぐアクションで楽しませてくれる作品です。
第2位 シガニー・ウィーバー 「エイリアン」(1986)
いろいろなアクション・ヒロインの中でも、シガニーが扮するリプリーは非常に個性があります。ジェームズ・キャメロン監督が描いた彼女は、性別を意識させないということ、女性だからこそのキーポイントという両方をうまく取り入れています。ララ・クロフトやチャーリーズ・エンジェルのように女を強調させておらず、かといって男に仕立ててしまっているわけでもありません。むしろエイリアンは母性と言う意味では女性に焦点をおいて描かれています。
第一位 ブルース・ウィリス 「ダイ・ハード」(1988)
ブルース・ウィリスのヒーローとしての人気は、"He's just a guy"(単なる普通の人)という表現でもわかるように、そこらにいそうな普通のおじさんがたまたま事件の現場に居合わせた、たまたま靴を忘れた。というシチュエーションの面白さが基本と言えます。筋肉もりもりでもなく、ときどきは恐れることもありと、我々と同じような人間くささが、彼に堂々たるアクション・ヒーローランキングの一位を勝ち取らせる理由かもしれません。
www.ew.com: 25 Awesome Action Heroesより
全てのランキングはどう判定されているかわからず、時々個人の好みで順位を変えたくなるようなところもありますが、やはりヒーローはヒーローですね。
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アクションは凄いけど・・・
アナログ オヤジVSデジタル野郎っっ!!