サムライ・コスプレを外国人が製作、その出来やいかに

最近では並の日本人よりも日本に精通した外国人も増えてきましたが、特に海の向こうでは日本文化を勘違いしていたり中国文化とごっちゃになってることは、伝統的なお約束といってもいいかもしれません。
そして、ハロウィンでサムライの仮装に挑戦した外国人が現れました。果たして彼は日本通なのか、それともトンデモな日本文化を体現しているのでしょうか。
ちなみに上の画像は、製作風景の1枚です。鎧の材料はゴム製のゴミ容器とあります。
非常にいやな予感がするって?ええ、もちろん私もします。
ちょっと脱線しますが、外国人による日本文化を勘違いしちゃってるよ系の資料として、しばらく前に一部のPCゲーマーに衝撃を与えた、「SHOGUN TOTAL WAR」というゲームがありました。
海外ゲームに多い、ごく普通の戦略合戦ゲームなのですが、ひとつだけ変わってる部分は、(海外製でありながら)日本の戦国時代を題材にしたと言う点です。
暗殺ユニットとして忍者などを使用するのは、他の戦国物と変わらないのですが、なんとこのゲームでは最強の暗殺ユニットとして君臨するのが芸者なのです。

この芸者、扇には鋼鉄の針が仕込んであり、忍者は秒殺するわ、爆弾で礼拝中の宣教師を吹っ飛ばすわ、ガンダムより恐ろしい白い悪魔となってます。

ゲーム自体は、ごくごく普通のまっとうなゲームと言うのもポイントだったりしますので、海外のゲーマーは、素直にゲイシャってすげーなぁ、と思ってしまうことでしょう。
でも、逆に振り返ってみると、欧州の中世をモデルにしたファンタジーは妙にリアル描写だったりしますが、和風ファンタジーやRPGは、欧米人からすると似たような感想を持たれているのかもしれません。
参照:
4Gamer.net: SHOGUN TOTAL WAR -Gold Edition-
うみのそとの そのまたむこう: Shogun: Total War
そんなわけで期待と不安と戦慄を抱きつつ、サムライ・コスプレの製作風景を見ていきましょう。

最初のパーツはこちら。ゴミ容器を切り取って色を塗ったようです、穴といい色のセンスといい、意外にも高クオリティ。

肩当ての部分。工作スキル自体はかなり高い模様。

胸甲の部分。ゴミ箱から作ったとは思えないハイレベルですが、侍の鎧とは違う感じがします。

おお、なんか和風にみえる、漆っぽいかもしれません。ひょっとしてひょっとすると期待できるのでしょうか。

次はカブト。マネキンにかぶせてるあたり、本職のデザイナーなのかもしれません。クオリティが高いのも頷けてきました。

ツバの部分もちゃんと設計してます。

マスク。なんか凄いことになってきました、勘違い系ではなく、日本通の方なのかも。

マテ。間違いなくそれは侍には必要ないだろう!招き猫が和風だと思ったんでしょうか、そして一体これはどこに装着されているのでしょうか。期待が一気に不安へと。

そして装着開始。

中のシャツがなんだかですが、武将的な風格のある製作者さんです。

おお、格好いいかも。サムライというより三国無双に見えるのは言わない約束です。

兜装着。これは立派なサムライ。持ってる棒はちょっと気になるけど、ゴミ箱から作ったなんてとても思えません。

見事な戦国武将。信玄のようにすら見えてきました。あれ、でも猫は?

いたよ……

ポージング。ド迫力です、完全に決まってます。でも額が。

ただ一点を除けば、外国人がゴミ箱から作ったハロウィンの仮装としては、100点をあげてもいいくらいです。だがしかし、その一点が致命的なんですけどね。
flickr.com: Halloween Samurai 2007
via: Samurai costume made from Rubbermaid trash-cans
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