披露宴の中心で哀を叫んだ新郎
結婚は人生の墓場、なんていいますが、実際のところ結婚するカップルを見ると幸せそうで、ついついこっちまでニヤニヤしてしまいます。
そんな幸福の絶頂とも言える結婚、その披露宴ともなればめでたいことこの上ない。
しかし、その結婚披露宴はちょっと悲しい事が起きました。
これはアメリカの結婚式場で起きた実話だそうです。
その日の披露宴は、300人ほどの招待客が集っていました。
賑やかな宴の席。新郎新婦の幸せの絶頂を祝う人々。彼らのうち誰一人として、これから起こる事件を予想しえたでしょうか。
華やかな宴の中、感謝の言葉を述べるために、新郎がマイクを持って立ち上がりました。
まず新郎は、披露宴に来てくれた人全員に、遠くから足を運んでくれたことを感謝しました。
結婚式の実現のために尽力してくれた人々に、深くお礼を述べました。
特に家族と、これから家族になる人々に、真摯にお礼の言葉を述べました。
そこで新郎は、会場にいるみんなに感謝の気持ちをこめて、贈り物を用意したと言いました。
「贈り物は、みなさんが座ってる椅子の裏側にテープで貼りつけてあります」
椅子には茶封筒が貼られていました。
「それが皆さんへの贈り物です。どうぞ開けてご覧になってください」
封筒の中には20x25サイズの大きな写真が入っており、一組の男女の仲睦まじい様子が写っていました
新婦と、新郎の親友でした。
二人の仲を疑った新郎が、探偵を雇ったのでしょう。まさに現場写真でした。
新郎は立ったまま、人々の反応を味わったあと、親友に向かって叫びました。
「F*ck you!」
次に新婦に向かって叫びました。
「F*ck you!」
そして新郎──ではもうなくなりましたが──は、「もう用はない」と言い残し、あっけに取られたままの300人を残して、会場を後にしました。
その後……
その日新郎であったはずの彼は、もうずっと前から二人の関係に気付いていたようです。しかし、新郎はただ別れて結婚を中止するだけではあきたらず、こっぴどい復讐を目論んだわけですね。
これで新婦の家族に300人規模の披露宴の費用を払わせましたし、家族友人たちに真実を知らしめ、新婦と親友の名誉を貶めることに成功しました。
これは以前から噂話として流布してたのですが、どうやら実話らしいとのこと。今回見つけたネタ元では、サウスキャロライナ州のクレムゾンという町で起きた事件のようです。
2ちゃんねるなどでもたまに浮気された男の話のスレッドが立ち、そこかしこの2chコピペブログで見掛けます。書籍化やユースケ・サンタマリア主演でドラマ化もされた今週妻が浮気しますや、やはり書籍化された僕の離婚バトルなどなど、ネットのあちこちで浮気された男の悲哀が描かれています。
「浮気された男」というのはもはや一つのジャンルになりつつあるのかという勢いですね。
しかし、不思議な事に逆はほとんど見掛けないんですよね。浮気された女性は掲示板で相談したり、経験をブログにつづったりしないんですかね。
探せばあるんでしょうかねえ。
中央公論新社 (2005/01/25)
売り上げランキング: 187432
愛の良さが分かる
あっという間に読めます
売り上げランキング: 18650
いろいろな角度から見れるドラマ
白夜書房 (2006/10/04)
売り上げランキング: 92857
とにかく読んでみなされ
ドラマ化も希望します。