2007年11月21日 08:29

アメリカドル(US$)を救うお話

 
アメリカドル(US$)を救うお話

USドルの落ち込みが最近激しいです。この暴落ぶりは、2006年の5月以来で、そのときよりもさらにひどい落ち込み具合ではあります。

そして、USドルが落ち込むと、どこかの為替がそれに対して上がる、あるいは一緒に落ちるなど、経済というのは相互関係があるので、為替が色々とおもしろいことになっています。

ドルが落ちると対ドルで、どこの為替も一瞬上がります。もちろん対ドルに対してだけですが、円はドルにつられるところが大きいので、対ユーロや対ポンドに対しても一時的な円高とは言え、あまり芳しくありません。海外旅行に行かない一般人でも為替が暴落となると、間接的な影響が出てきます。

しかし一番気になるのは、いったいこのドルはどこまで暴落するの?

ここですね。

今はドルの買いどきなのか売り時なのか。世界的に株価も下がり低迷しているので、特に様子を見守っているというのが、現状のようです。

ついこの間もUSドルを捨てることを考えている7ヶ国という記事がありました。

それによると、サウジアラビア、韓国、中国、ベネズエラ、スーダン、イラン、ロシアの7ヶ国が

  1. 外貨準備からドルの比率を減らす
  2. ドルと自国通貨とのペッグをやめる
  3. ドルでの資産運用をやめる
  4. 決済通貨としてユーロや円、ルーブルなどの他の通貨を用いる事などを検討
これらの多くの国では財政上の利益を守ることに関心があり、幾つかの国(ヒント:アフマディジャネード、チャベス、プーチン)ではドルを使う事によるアメリカの管理が終わることを望んでいるようです。どちらにしろ、世界通貨としてのドルに問題が生じているのは間違いないようです。

悪そうな3人組

USドルが暴落するのも無理ないかな、と思うところもあります。なにしろ大統領がブッシュですから、大してドルが上がるような努力がされているとも思えないのは確かです。ですが、よその為替に対して落ちすぎている気はします。さすがにUSドルはとても過小評価されすぎていて、お買い得のような気がしはじめています。USドルは今までが強すぎた面もあるので、過大評価され過ぎていたことは否めませんが、今回は評価の下がりかたも実際の価値より低いところまで落ちているのではないでしょうか。

どこでそう思うのかというと、カナダドルより安いだとか、ユーロより安いとなると、直接経済に関係のない私でも「ああちょっとマテ」となるのです。世の中は常に変動しているので、投資家の大半は本当に実質USドルを売って、投資先をアジアやヨーロッパに変えてるのかもしれません。

ユーロがドルに対してかなり高いのも驚きです。豊かな先進国が、成長力のある開発途上国に投資するのは頷けますが、ヨーロッパの国々を見ると成長性があるのか疑わしい国が多いです。このユーロというのは、ユーロに参加している欧州各国のことを考えないといけないのです。どことは言いませんが、まだまだユーロ圏の成長の足を引っ張っている国も多いはずです。そう思うとユーロの価値は過大評価されすぎているなと感じます。カナダも然りです。

製造に関しては、アジアや東欧に移動しつつあるので、その点には触れません。(投資家の方にはここが大事と言われそうですがあえてさらっと流します)

ところが、教育という点において、アメリカはやはりまだまだ強いと思います。私に有り余るほどのお金があるなら、(もちろん頭脳や専門にもよりますが)カナダのどこかの大学よりは、米国の「ハーバード大学」、ヨーロッパのどこかの大学よりは、英国の「オックスフォード大学」へと考えると思います。

アラブ諸国の貴族たちも、アジア諸国の大富豪であっても、子息子女に頭脳があるなら、きっとまだまだ知名度の高いところへ送り込むのも自然なことです。そういう意味では現在、教育を受けさせるところとしてはアメリカは高い教養を与えてくれるわりには、安いところとなっているわけです。

よって、USドルは今大変お買い得であると、教育の観点から思うわけです。

ただし、ドルを買い始めて(そんな人がいればですが)損失が出ても当サイトでは責任は一切負いかねます。

(あっ、ドル救えてない…)


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