空港で超過荷物になったときに知っておきたい豆知識
年末年始は帰省ラッシュや旅行ラッシュで賑わいますが、空港のチェックも年々厳しさを増しているようです。
近年のテロ騒ぎのせいで旅行するにも面倒なことになってます。仕方のないこととはいえ単に移動のためだけに飛行機に乗るだけでも厳重すぎるほどのチェック。
荷物から体からくまなく調べられ、挙句の果てに取り上げられる物まででてくる始末。
悲しい時代になったものです。
荷物の超過料金やら液体の量が多いというだけで没収されるやら、いろいろ大変なのです。
特に超過料金は言われるがまま払うとやたら高額になりがちなので注意が要ります。
そんな海外渡航時における荷物の工夫、tipsなどをまとめてみました。
まず飛行機に乗る場合、荷物は大きく2つに分けられます。
預け荷物と手荷物ですね。
〜預け荷物編〜
預け荷物はスーツケースを使うのが一般的ですね。一人で持ち運ぶ場合は1個にまとめることが多いですが、長距離フライトでは2個まで受け付けてくれることが多いです。
個数は2個までよくても重量制限がありますが、航空会社やフライトの路線によって変わってきます。だいたいアメリカやヨーロッパではエコノミークラスで20kgくらいの重量制限なのですが、プラス10kg、つまり全体で30kgくらいまでは、何も言われることなく普通にチェックインできることがほとんどです。
ただし、旅行日前に空港で事件などがあったり、非常に混雑時で飛行機が満席であるといったような場合には、とたんに融通が利かなくなるので注意です。担当者のサジ加減ひとつだったりするので交渉好きの人は粘りましょう。
荷物が少ない人は問題ないですが、できるだけたくさんの荷物を運びたい、お土産がやたら増えてしまった、なおかつ出来るだけ予算は抑えたい、なんてチャレンジャーな人にはいろいろと工夫の余地があります。
1.超過荷物扱いになるのを回避する
まずスーツケースですが、頑丈で良いものが増えましたが、実はスーツケースだけでかなり重さを取ります。6kg以上の物が多く、大振りのものは8kgくらいあったりします。
こういうときにわざと預け荷物を2個にするという方法が役に立ちます。スーツケースをうんと小さいものにし、もうひとつの荷物はダンボール箱にするのです。
そしてその中には衣料など壊れにくいものを詰めます。ダンボールは重さはほとんどないに等しいにもかかわらず、最近はかなり丈夫なものもできていて、これだけで数キロ余分に運べます。もっともダンボール荷物を空港まで持ち込んだり持ち出す手段が確保しなければいけませんが。
次に空港までお見送りしてくれる人がいるなら、チャレンジで大目の荷物を持って行き、空港で早めのチェックインを済まし、超過してしまって許されない分は見送りの人に持って帰ってもらう(実家などに宅急便)という賭けもできます。だめもとなので、通った場合相当の荷物が持ち運べます。(見送りの人に大迷惑という賭けも含む)
2.超過荷物扱いになるのを回避出来なかった場合
一人で空港に行って、どうしても超過料金を払えと言われた場合なのですが、だいたいの航空会社では1kg超過ごとに、同じ路線のエコノミー料金の1.5%程度の料金が加算されます。この料金は普通に郵送したときの何倍、下手すると何十倍という高額になりがちです。
なぜかというとエコノミーの料金といっても、割引された安いエコノミーの料金ではなく、航空会社が定額料金と出してる値段の1.5%なので、何十万円の1.5%=何千円にもなったりするわけです。ロンドンで7000円以上、アメリカで4000円以上と、目が飛び出るような高い超過料金です。これは1kgあたりの料金なので、ロンドンまでの2kgの航空便の小包が5000円くらいを考えると、空港には絶対に郵便局があるので送ったほうが断然安いわけです。
ロンドンに2kgを送る場合の例
超過料金(1kg=7000円) | 14,000円 |
郵便局から航空便の小包 | 5,000円 |
かなり大雑把な数字に丸めてありますが、実際に超過とされる場合は10kg単位でオーバーしてる事が多いので、ごっつい金額差になってしまう事はわかるかと思います。
この辺の予備知識がないと、いざ大荷物を持って海外フライトをする必要が生まれたときに、時間や手続きの余裕もなくて超過料金を支払ってしまうわけです。面倒くさい(あるいはお金があるとも言う)から払ってしまう人もいるでしょうけど。
〜手荷物編〜
次は機内に持ち込む手荷物ですが、これがかなり厳しくなってきました。手荷物なので機内で使うものや壊れ物などの預けられないもの、あるいは預けてしまうと超過分になる分を手荷物にしたいところです。
以前までは簡単に持ち運びできたものが最近は厳しく、特に液体の入った容器はどの航空会社も100mlまで、全体で1Lまでをジップロックのような一つの袋に入れる必要があります。この100mlという制限がきついのは、飲料水だけでなく化粧水やクリーム系なども100ml制限で、中身が少なくても容器自体が100mlを越えてはいけないのでかなり厳しいです。
そしてそれを超える液体があれば捨てさせられます。それを避けるためには前もって預け荷物の中に入れておく必要があります。
刃物や鋭利なものがダメなのは昔からですが、一連のテロ事件が起こってからちょっとした荷物などもすべて預けるように言われるようになってきました。10年くらい前は傘を手荷物として持って帰れたのですが、最近は傘は手荷物にはしてもらえません。あっさり「これは武器です」と言われ、預けられていきました。傘は武器…らしいです。(どこのチャイナ服着た宇宙最強種族だよ、とか心の中で突っ込んでも駄目なものは駄目みたいです)
チェックインの際の預け荷物でもX線検査を通すので、スーツケースの中に長い物が入ってたり、おもちゃでも銃の形をしているものが入っていたり、大きく丸い物が入っている場合、スーツケースを開けさせられます。(経験談)
以上、そんな大荷物を持ってどこへ行くんだ?というような内容ですが、突然身内や知人が大荷物を持って渡航する必要が生まれたなんてときに、ちょっとした予備知識になれば幸いです。
しかし、一番良い解決策は荷物を減らすことですよね…(汗)
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