英旅客機の緊急着陸は大惨事寸前のド迫力
昨晩、ヒースロー空港で緊急着陸を強いられた飛行機のパイロットは、結局死者を出すことなく、大惨事を免れたということでヒーローとして現地の新聞では取り扱われています。
緊急着陸や着陸失敗というニュースを聞いた段階ではさほどインパクトを感じませんでしたが、現地記事の現場写真や臨場感のある証言などを見ていくと、かなり迫力のある恐ろしい状況になっています。
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150人の乗客を乗せたBA38便はヒースロー空港へ着陸する段階で、両エンジンが機能しなくなるという不幸に見舞われました。
専門家によると、鳥が機体にぶつかり吸い込まれたのが原因ではないかと調査中。
パイロットのピーター・バーキル氏は、あと20秒で着陸する段階で、突然エンジンが出力を失い、失速し始めたことに気付きました。必死の思いでボーイング777をコースから外れないよう、近くの住宅や混雑する道路を避けるべく高度を保とうと試みました。
目撃した自動車のドライバーは空港の柵を、まさにギリギリで超えていたのを恐怖の思いで見つめていたそうです。
柵を越えた直後の何百メートルか先の芝生の上で叩きつけられるように打ち付けられ、その衝撃により着陸に必要な機体の一部がもぎ取られ、そのまま芝生の上を機体の腹部で滑って行きましたが、雨で柔らかくなった土が機体の速度を下げるのに役立ったようです。
完全に停止するまでに両翼とエンジンはひどく破損をしました。消防車がすぐに現場に駆けつけ消火剤を噴射し、乗務員たちは乗客が滑り降りられるように各非常ドアを開けました。
負傷者がたった13人にとどめられたことは驚くべきことであったと伝えています。
乗客の一人は「死者を出すことなく飛行機から出られたことは奇跡」と述べています。
別の乗客は「機内に煙が立ち込める中、叫びながら乗客たちが走って緊急出口に向かっていた」と伝え、機体が爆発するんではないかと恐れていたとのこと。
子供の泣き声が聞こえ、乗客たちは叫んでいたそうです。
この事故で他の100便のフライトに影響が出ました。この事故があまりに急に起こり、パイロットは乗客に警告を発する時間もなかったそうで、完全に出力を失った機体の高度を保つことで精一杯だったようです。その時点までは全て通常通りだったとのこと。
また別の乗客はパイロットが降りるときには、かなり顔面蒼白だったと伝えていますが、表彰されるべき活躍だったと伝えています。
パイロット資格を持つニール・ジョーンズ氏によると、エンジンの音が通常より大きく、着陸時の高度が非常に低かったことに気付いたそうです。芝生に打ち付けた時の泥の量も多く、機体をまっすぐするのに苦労していたようだったと話しています。
タクシーの運転手は、自分のタクシーのルーフに当たりそうな低い高度だったと言い、「まるで、ウインドウを下げて手を伸ばせば飛行機に触れそうだった」と伝えています。
柵をわずかに越えた直後、大きな衝撃音とともにサイドに滑って行った模様。
英国航空では、乗務員の活躍を賞賛しており、乗客を安全に脱出させるにあたって貢献したとしています。
4人の乗務員を含む13人の負傷者は、現在ヒリントンホスピタルで治療を受けています。一人だけ足の骨折がありましたが、それ以外は軽傷だったようです。
Airliner crash-lands at Heathrow
Did a bird strike bring down British Airways jet at Heathrow?
以前にもこのような事故がありましたが、英国航空はパイロットが優秀なのか乗客が命拾いすることが多い気がします。それにしても乗客たちは九死に一生を得たという思いでしょうね。
あわや大惨事でしたが、飛行機事故はなぜか連鎖しやすい傾向があるので、死者が出なかったことはよかったですね。
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