どういうこと?犯人が逮捕されたのに誰が犯人なのかわからない事件

犯罪が後を絶たない世の中、日々「誰かを逮捕」しているわけですが、アメリカのシアトルで起きた事件では「誰を逮捕」したのかが問題になりました。
なんと逮捕した男には複数の顔と名前と身分証明があり、そして調べてみるとその誰でもないことが判明したのです。
この身元のわからない男はもう何年にも渡って複数のID(身分証明)を持ち、FBIのスポークスマンは「全く誰なのかわからない容疑者というのはまれなケースである」と伝えています。
この男は自分の名前をウィリアム・エベレット・ジーとしているかと思えば、ロバート・ロウになったり、その他全く違う人物になったりしています。

FBIは「彼はどの名前の人物にも該当していない」と述べており、もう20年以上に渡っての身分がわからないというのです。
逮捕されたときには複数の身分証明書を所持しており、その全ての写真が違う名前になっていたそうです。
IDの中には「髪の毛ふさふさ」、「禿げている」、「眼鏡をかけている」、「眼鏡をしていない」、「若い」、「老けて見える」など、いろいあったそうです。指紋を消そうと化学薬品まで使っていたというから驚きです。
本人は自分の身分を明かそうとせず、彼が実際に誰なのか、なぜ複数のIDを使っているかはわからずじまいだそうです。
少なくとも名前がわからないので、とりあえずはジョン・ドウとして取調べを行っているとのこと。
現在のところ、窃盗や詐欺を働いていたというような証拠もなく、しかしながら数年前に亡くなった多くの人間の社会保険ナンバーや、誕生日などの情報を使用しているそうです。
現在このミステリアスな男は詐欺や身分証明の盗難などを含む7件の罪で起訴されていますが、これらのIDで犯罪を犯していないか調べていくそうです。
20年以上も書類のみをさかのぼらないといけないことから、時間も相当かかるそうです。現在身元を詐称している以外の罪状がないことから、彼がいったいどんな理由で別人になりすましているかが非常に興味の持たれるところです。
Man with no name has federal agents baffledより
某国のスパイみたいなキナ臭さでいっぱいですが、謎というのは未解決のままだと気になりますね。
いったい何者なのかがわかるまではFBIは保釈しなさそうなので、またこれ以降のニュースが入ればお知らせいたします。
売り上げランキング: 20962



