意外とお手ごろ価格?町を丸ごと買ってみませんか

アメリカのとある町の不動産会社が5年前に町を売りにだしました。
ええ、家一軒とかではなく町をまるごとです。
5年前に売りに出されていながら、5年間売れなかったそうで、どんなところか、値段はいくらか、ちょっと興味本位で調べてみました。
モンス(Monse)というところですが、アメリカ合衆国のワシントン州にあります。シアトルから東へ行ったところです。
さて、この町ですが前の持ち主のドナさんとフリッツさんは西ウェナッチーへの引っ越すことになったので、売りに出すことに決めました。
値段は60エーカー(約24万平方m)の土地に7つの家、古いスクールハウス、小さな雑貨屋、そして郵便局が付いて、57万5千ドル(約5750万円)!この値段は日本では家一軒がやっとです。
ぜひ自分だけの町作りをしてみたいという人には持ってこいなのです。家作りじゃないです、街づくりですよ?シム・タウンくらいなら出来ちゃうわけです。
こういう物件(?)が売りに出されること自体がまれなので、アメリカでも話題になり、ラジオで紹介され、あちこちのニュースに出たそうです。すぐにアメリカ全土に知れ渡り、同じくカリフォルニア州で180万ドル(約1億8千万円)でeBayから売れた町、ブリッジビル(Bridgeville)と比較されたりしていました。
ところがそれだけ公共に知れ渡りながら、モンスは一度も売れなかったのです。もちろん誰も興味を示さなかったわけではありません。いくつかの申し入れもありました。2つの非営利団体も興味を示していました。1つはドメスティック・バイオレンス被害者のためのセンターを建てたいというもので、もう一つは恵まれない子供たちのための団体でした。
そのほかに個人の買主たちや宅地造成業者などが、サマーキャンプだとか、役員のための別荘だとか、老人のためのコミュニティなどを建てるために申し入れていました。
契約がうまくいかなかった理由はいろいろありますが、銀行との間でお金の問題もあったようです。
しかたなく持ち主は分割にして売ることにしたのです。
保険会社に勤める一人は古いスクールハウスを買い、馬を置いているそうです。
トラックの運転手だったポール・ハモンズさんは家と果樹園を含む6エイカーを購入し、引っ越してきました。ハモンズ一家は静かなところに引っ越せたことを喜んでいるようです。ハモンズ一家が引っ越したことで、町の人口は50%(8人から12人)増加したそうです。
町のことをよく知っている不動産エージェントのドティさんは、町が新しく変わりすぎることを恐れて、分割せずに1つとして売りたかったそうです。
現在は町ごとではなく、バラで切り売りされていますが、こんな安くて、こんな広くても売れない町もあることに驚きです。
やっぱり日本は家が高いですね。
Wash. Town Put Itself Up for Sale 5 Years Ago, Still Hasn't Found Buyerより
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