Apple社のロゴは創造力を豊かにするという実験結果
特定のロゴを無意識に目にするだけで創造性に差が出る…、そんなちょっと信じがたい実験結果が出たそうです。
デューク大学フュークア・スクール・オブ・ビジネス(Duke University’s Fuqua School of Business)とカナダのウォータールー大学でおもしろい実験が行われました。
世間に名の知れたロゴに目を触れることで、そこのブランドの特色を人が映し出すということです。
普段からよく見るブランドのロゴについて、私たちはそんな多くの影響があると思っていませんが、実験の結果は瞬時に目に触れたロゴなどでも、劇的な効果があると博士の一人は主張しています。
効果を測るために行った実験では、2つの名の知れたロゴが選ばれました。
AppleとIBMです。どちらも優秀で卓越した個性あるロゴで、Appleは独創的、革新的、創造的などのイメージで、IBMは伝統的で知的で信頼あるイメージを持たれています。
実験では341人の学生をグループ分けし、どちらか一方のみのロゴを、認識できないほど速くフラッシュして見せて、その後あるデザインをしてもらいました。レンガで壁を作る目的以外で自由にデザインするというものです。そして参加者のデザインがいかに創造的であるか、という観点で評価がなされました。
するとApple社のロゴのみを見せられていたグループのほうが、IBM社のロゴのみを見せられていたグループより明らかに奇抜なデザインを創り上げたというのです。さらにAppleグループ側が創ったデザインは、個々の評価でもより創造的だという判定を受けています。
これはブランドにさらされることで、潜在的に人々が特定の影響を受けるという初の証拠で、実験中にフラッシュされたロゴは何だったかを答えられる学生がいなかったことも、わかっているそうです。これほどわずかにしか感知できないロゴに対しても結果には大きく変化が出たことになります。
ディズニー社とE! チャンネル(アメリカケーブルテレビのエンターテインメント番組)のロゴの追加実験では、ディズニー社のロゴを見せられたほうがより素直な結果であったとしており、企業ロゴのもつ特色が人に強く私たちの行動に影響を及ぼすことが出来うる、としています。
消費者も市場側も実用的にこのことを利用できるという点について述べています。
学校の美術や創作だけでなく、会社で独創的なアイデアを出すのにアップルのロゴをじっと見るのは使えるかもしれません。
これもサブリミナル効果ということでしょうか。科学的には疑問視されているので多少の胡散臭さは感じるものの、ロゴと言えどバカにできませんね。
Logo Can Make You 'Think Different'より
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日本語に完全対応してほしい。
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