命がけの殴り合い…アフリカで繰り広げられるド迫力の格闘技
ボクシング、K1、総合格闘技など、格闘技の世界は死闘といえるほど激しいものです。
とはいえスポーツでありショービジネスでもあるので、厳密なルールと安全のための対策がなされています。
アフリカでは、文字通り死闘といえるボクシングのような格闘技が行われています。
負けた者は致命的な重傷を負ったり、時には死に至るそんな格闘技の紹介です。
場所はナイジェリア北部。このハウサ語で"Dembe"と呼ばれるボクシングは、非常にスピードが速く、残忍で、ルールはほとんどありません。
ボクサーの息子、ならず者、名声欲しさの移動労働者、そう言った者たちが、自分の一生を賭けてこの勝負へと挑戦するのです。
ファイターたちはこのように腰をかがめ、何も巻いていないほうの手を伸ばして、相手との距離を測りながら、相手への挑発をします。最初に拳を交えるまで、この姿勢のまま長時間にらみあうこともあります。
最初のパンチが繰り出されると
ジョーと力石のクロスカウンターのような状況。拳闘という表現が似合います。
相手を地面にノックダウンさせると勝ちです。3ラウンドノックアウト勝負ですが、1時間以上も長引く接戦になることもあるそうです。
試合前にボクサーは、濡らした亜麻のヒモを腕に巻きつけ、砂で覆います。相手に最大の苦痛を与えるためです。
手の中には鳥の羽を入れた動物革のお守りを握りしめています。腕についた傷跡は、腕を切って特別な薬を刷り込まれた場所だそうです。
ルールはほとんどありませんが、この腕に巻いたバンテージが
全ての出場者は2つの部族のうちのどちらかで、必ず別の部族同士の闘いとなっています。「我々はみんな仲間だ」と言いますが、リングの中では仲間はいません。
モハメッド・サニ(36)は対戦相手を殺しています。
「ボクシングを始めたのはナイジェリアの内外に名前を知らしめるためだ。いつか俺はリングの上で死ぬ。あるいは殺した相手の仲間が復讐してくるだろう」
この試合ではモハメッドは敗北。
勝者は賞金100ドル(約1万円)とテレビセットと、そしてチャンピオンの誇りを手にします。闘いに挑むために各地からやってくるのです。名声は財産以上のものがあります。
大半のボクサーはかなりの量のカナビス(大麻)を吸います。
「我々を落ち着かせ、強くするんだ」と彼らは言います。ファイターズクラブは負傷者の治療費を援助していますが、ほとんどは伝統的な薬が使われています。
フッセーニは勝利したあと、彼女のハッサーナにプロポーズしました。二人は旅をともにし、彼女は彼の傷の介抱をします。妻になれば彼のすることに口出しはできません。ただ支援するのみです。なぜリングに上がるのかという質問に、「仕事なしには他にチャンスはない」と彼は言います。
アフリカの大地で繰り広げられる死闘。試合というより死合という言葉がふさわしい、戦士たちの格闘技です。
In pictures: Traditional boxing in Nigeria より
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ジェット・コースター苦手な私は目が回りました
賛否両論はありますが
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まあ楽しめます