エジプトの詐欺師1000年の刑を言い渡される
国家千年の計という言葉がありますが、エジプトで詐欺師が逮捕され、なんと禁固1000年の刑を言い渡されました。
国家事業レベルの壮大な判決を言い渡された理由とはいったい……。
アブドラ・カメル・モハメッドは1980年から詐欺をはたらき、だまされた人数は総勢500人ほどにのぼると言われています。
その手口ですが、彼に現金を預けると投資して増やしてくれる、というありがちなもので、お金を預かったとたん姿をくらましていました。
彼の家族は「簡単に現金を渡してしまう騙された被害者にも責任がある」とマスコミに伝えているそうです。
エジプトではそういった事件があとを絶たず、中流階級の人々が、20%の利子がつくような利益をもちかけられ、全く見知らぬ人間に一生かけて貯めた貯金を渡してしまうそうです。
銀行の利子8%と天秤にかけた結果、詐欺師の署名の入った書類と現金を交換してしまうのだそうです。
こういった詐欺行為が最初に見られるようになったのは1980年代で、当時は法律も甘く軽い罰則だったため、犯人が不正に得た大金を持って簡単に国外に逃亡してしまうケースが多かったそうです。
エジプトでの生活が苦しいことや、今までの処罰が軽すぎることが要因になっていると言われており、厳罰化によって、同類の詐欺犯罪の抑止力になるか取りざたされているようです。
エジプトの生活の苦しいことは、「ホストファミリーがドけちで留学生が26kg痩せて餓死寸前に」や、「奴隷として売られ…アメリカで救出された少女 」で見てのとおり、大きな社会問題となっているようです。
とにかく詐欺が横行している国らしいことは、各コメントを見ていてもよくわかりますが、詐欺罪に1000年というのは、日本の法律と照らし合わせると驚くべき重刑です。
日本は現在、死刑と無期懲役の間の刑がないことから、終身刑の導入の動きがありますが、寿命を簡単に超える刑が言い渡されると犯罪抑止に繋がるものなのか、非常に興味深いところです。
Egypt con man gets 1,000 years より
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