妻を教習所に通わせた夫「正式な女をよこせ」
イギリスのヨークシャーで、妻を車の教習に連れてきたイスラム教徒の夫が、担当の女性教官が気に入らないと教習所を訴える騒ぎがありました。
どうしてその教官を気に入らなかったというと…
その女性専用教習所で、１年ほど働くその教官は、エマ・シャードリーさんと言います。2人の子供を持つアンドリュー氏と数年前に結婚し、他の教習生とはトラブルを起こしたことはありません。
しかし実はこのエマさん、完全に女というわけではないのです。
現在、性転換治療の真っ最中で、完全に転換されているわけではなく、ただし、公的な書類としてそれを証明するものは持っています。
しかしそんな証明では満足できない客がいました。妻を別の男性の至近距離に近づけたくない、イスラム教の男性です。
彼はたいそうおかんむりで、「女に変装した男を妻にあてがうなんてどういうことだ！」と意気込んでおり、教習所の経営者ジョアン・ディクソン氏に対して「低い声の女じゃなく、正式な女を送れ」と要求しているそうです。
彼のクレームに、エマさんは「非常に傷ついた」と言い、教習所でも今まで誰からもクレームを受けたことはないとして、エマさんに同情的です。
教習所側では、性差別を含む差別をするわけにはいかず、イギリスの法の下でエマさんは女性ということになっているので、男性側が横暴であるという考え方をしているそうです。
エマさんは、幼い頃から自分は男性の体に閉じ込められた女性だったと述べており、男性としての生活も努力をしてみたけれど、うまく行かなかったそうです。現在は最終の性転換手術待ちであるものの、法的には女性であり、違法なことはしていないとしています。
教習所では教官にはプロとして忍耐強くフレンドリーであることを求めており、エマはまさにそのタイプで、彼女に対する脅しや暴言には屈しないという意向のようです。
日本でも近年、性同一性障害に対する理解が高まってきましたが、イスラム文化では認めらるかどうか疑問ですね。
しかし写真を見るからには、女性に見えないという点に問題があるのかもしれません。
Transsexual driving instructor sparks complaintより
竹書房
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