ふらふらといなくなってしまうアルツハイマー患者を簡単に連れ戻すアイデア
高齢化が進む日本でも、認知症や老人介護は他人事ではない話ですが、アルツハイマー患者が急にいなくなってしまうことがあります。
ドイツのデュッセルドルフの老人ホームでは、ふいにいなくなってしまう患者をすぐに見つけるために、あるユニークな方法を採っています。
どんな方法かというと、老人ホームの建物の前に偽のバスの停留所を作ったのです。バス停と言ってもいろいろありますが本当のバス停とちがうところは、いくら待ってもバスは来ないということだけです。
このホームでは患者が出かけてしまうと、家族の名前やホームの住所を忘れるため、警察の助けなしには戻って来れないという問題を抱えていました。
アルツハイマー患者は最近のことより遠い昔の記憶をよく覚えていることから、緑と黄色のバスサインを見ると、そこで待つと家に帰れると思うのだそうです。
このバス停を設置したことにより、ふいにいなくなった老人がそこでバスを待っているようになったそうです。
そこへスタッフがやってきて、「バスはあとから来るので、中に入ってコーヒーでも飲んで待っていましょう」と諭してホームに戻します。そして5分も経てば、バスを待っていたことも忘れるのだそうです。
ユニークな方法ですが、実にシンプルで安全に老人を見つけられるアイデアに感心しました。
監禁して施錠してしまうよりもずっと人間的ですね。
Wayward Alzheimer's patients foiled by fake bus stopより
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とてもよい本具体的でとってもわかりやすい、こんなガイドブックがほしかった。
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1. 偽のバス停が認知症の老人を救う?ドイツから [ 鬱草 ] 2008年06月06日 10:46
らばQ:ふらふらといなくなってしまうアルツハイマー患者を簡単に連れ戻すアイデア
Wayward Alzheimer's patients foiled by fake bus stop
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偽のバス停を設置した、ドイツの老人ホームの記事です。
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