乳がん最前線 ─ 早期発見すれば寿命は縮まない
早期に乳癌が発見できた女性の場合、まったく発ガンしたことのない人と同じように、普通の寿命まで生き延びることが新しい調査でわかったそうです。
この新しい調査結果は、イギリスの国営医療制度であるNHSの乳癌検診プログラムと乳癌手術学会(Association of Breast Surgery)が、1990-91、2000-01の期間、乳癌と診断された人たちを追跡調査したものです。
それによると検診を受けてもっとも早期に発見されたグループ(Excellent)については、同年齢のガンを発症したことのない女性と予想寿命が全く一緒であるとしています。
そして2つ目のグループ(Good)、こちらもExcellentに次いで早期発見された人たちですが、この女性たちについても同じことが言えるとのこと。
この2つのグループの61%が、検診によって普通に発見されたものだそうです。
発ガンしていても早期発見で普通の寿命通り生きられるということですが、それだけに早期の発見の重要さを伝えています。
欧米では特に女性の乳癌の発ガン率が高く、この20年で大幅に集団検診を推進してきており、特に検診のありかたや発見については、過去12年間で向上してきているそうです。
日本も食生活の欧米化が進んでいるので、乳癌も他人事ではないように思います。
「ガンが見つかったら嫌だなぁ」となかなか検診に行くのは
そういう意味でも画期的なニュースではないでしょうか。
Breast cancer victims have normal lifespan - if it is detected early enoughより
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