政治を「乗っている馬が死んだとき」で例えると
政治の混迷は今に始まったことではありませんが、最近のドタバタ劇を見ていると、悲劇を通り越して喜劇のようでさえあります。
政治で大きな問題を抱えたときに、その対応や対策がどうにも納得できないということはありませんか?
国民にはとても理解できない、お役所的な解決方法というものが、「乗っている馬が死んだとき、さてどうするか?」という例えで表されたものをご紹介します。
こういった知恵は時代を重ねて受け継がれますが、自分が乗っている馬が死んでいると気づいたとき、単純に思いつく最善の行動は「馬から降りる」です。
しかしながら政治や官僚、大企業といった世界では、なぜか不可解なことが多いです。その例を以下に示しました。
「乗っている馬が死んだとき、さてどうするか?」
1. さらに強いムチを購入する
とりあえず税金上げたり、規模を増やしたり。
2. 騎手の交代をさせる
原因を深く考えず、責任者をトカゲの尻尾切り。
3. 馬の調査をするために委員会を任命する
ポーズばかりの後手後手な対応ですけど、政治の世界では基本です。
4. よその文化ではどんな馬の乗り方をしているのか、視察のため他の国へ訪問する
実態を調べると、行き先が世界遺産だったりカジノだったりするわけです。
5. 基準を甘くして、死んだ馬を許可する
規制緩和で検査が民間任せになり、耐震強度偽装に繋がりました。
6. 「死んだ馬」は「蘇生可能な生きた馬」といったように分類のやり直しをする
船場吉兆の女将の「『食べ残し』ではなく『手付かず』」という主張みたいなものでしょうか。年金の仕組みもどうなっていくのか心配です。
7. 外部の人間を雇用し死んだ馬に乗ってもらう
新銀行東京の行く末は…。
8. 他の死んだ馬を数匹つなげてスピードを上げようとする
死に体の市町村や銀行なんかが合併しているのは当てはまるでしょうか。
9. 増資提供を行う、または死んだ馬のパフォーマンスを向上させるための訓練を行う
そして負債が膨らみ再建団体へ転落しそうな自治体がありますね。
10. 生産性の調査を行い、体重の軽い騎手なら死んだ馬のパフォーマンスを向上できるか研究する
体裁は取り繕えても、抜本的解決からは程遠いわけです。
11. 死んだ馬にはエサを与えなくてよいので、他の馬を使うよりも実質経済的であり、コスト削減に貢献することを宣言し、低コストで推し進める
ガソリンの暫定税率を廃止して値下げしてしまうと、環境対策によくないと自民党の政治家が発言していましたが…。
12. 馬のパフォーマンスの必須条件を書き直す
後で問題が起きた頃には、関係者は辞めていなかったりします。
13. 死んだ馬を管理職に昇進させる
普通に考えればありえない状況なのですが、あるある、と思えてしまうものが多いのが悲しいところです。
中川 秀直
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党人派の本ですねデカイからってイイってワケじゃねー(あたり前か)
リサーチが行き届いていて、提言が具体的
骨太の提言