不当に逮捕をされた女性にたいして8億円の慰謝料

2002年にシカゴでレイチェル・ジャクソンさんが歩いていると、すぐ近くでパトカーが一時停止を無視した車に追突されました。

パトカーを運転していた警官は意識を失っており、助手席にいた警官ケリー・ブローガンも意識が朦朧(もうろう)としていました。ジャクソンさんはブローガンを車から助け出します。すると事故現場にやってきた別の警察が、運転手だった警官の銃が盗まれていると言い出したのです。

Chicagotribuneの伝えるところによると、警察はジャックソンさんに出頭するように要請しましたが、そのとき彼女は事故の証人になるのだと思っていたそうです。

ところが警察は彼女を窃盗の犯人だと責め、少しの食事と水だけで二日間も彼女を拘留したのです。警察が作成した調書にサインするまで彼女は暴力で脅され続けました。

その結果彼女は起訴され10ヶ月以上も刑務所で過ごすことになったのです。

その後、彼女は市、ブローガン、そして2名の尋問調査官を告訴しました。その結果、770万ドル(約8億円)を勝ち取ったのです。その内訳は、200万ドルは不当な逮捕にたいして、400万ドルが精神的な苦痛にたいしての保障ということらしいです。

不当逮捕と10ヶ月あまりの刑務所生活で8億円。

その結果を見て、うらやましいと思う人も多いでしょうが、善意で助けたはずが刑務所に入れられ、冤罪が晴れる保証も無い段階での絶望と憤りを想像すると…、一生夢に見てうなされ続けるのではないでしょうか。

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