トンボの恐るべき高解像度の写真
日本では虫の嫌いな人が多いのか、トンボのような益虫でさえ不当な扱いを受けていることが多いです。
でも実際は人間にとって害虫であるハエや蚊などを捕食してくれる、とても頼もしい味方です。
そんなトンボの高画質画像が海外サイトで人気を集めていました。
虫の苦手な人にはちょっとばかり迫力があるかもしれませんが、理科の勉強と思ってご覧ください。
※画像をクリックして拡大(Flickr:Lorenzo & Samia)
なかなか強烈な姿ではありますが、見慣れてくると毛を剃ってみたくなる衝動が沸き起こってきます。
昔からトンボは人気があり、大きな目、デリケートで透明な羽、メタリックな色は人々を魅了してきました。
セミほどではありませんが、成虫より幼虫の期間が長く、成虫の期間は数週間程度という種が大半です。
ヤゴの時代には自分より小さい体のものは何でも食べるという肉食で、その期間は数ヶ月から長いものは数年にも及びます。
すばらしい特徴も多いのですが、トンボの一番の魅力は飛び方にあります。4枚ある羽のうち、前羽と後羽を別々に動かすことができ、このことが俊敏な飛行を可能にするのです。円を描くように飛んだり、空中でホバリングしたり、宙返りや急旋回をしたり、後向にも飛ぶことが出来る、まさに飛行のプロなのです。
瞬時に加速することができて、最高時速は40〜50kmと一般の自動車ほどの速さで飛べます。この飛行能力によって獲物を容易に捕まえるのです。
その昔イギリスではトンボが馬の周りにいることから、ホーススティンガー(Horse-stingers)と呼ばれていました。あの細い体で馬を刺していると誤解されていたのです。実際は馬の周りにいたハエを食べていたので、馬のそばにいたわけですが、ひどい誤解ではあります。
また、タチヒでは古代の伝説にトンボが出てくるのですが、泥棒たちが必ず衣服の中にトンボを隠し持っていて、盗みを働いた家の中にトンボを放つということをしていました。帰ってきた家の主はトンボの飛行に魅せられて、盗みに気づくのが遅れるというカラクリなのだそうです。
最近は日本でもトンボの生態系が危ぶまれてきて、絶滅危惧品種も増えているようです。オニヤンマなども繁殖箇所が減少しているニュースなどを見かけます。益虫でもあり、風物詩として見るものを楽しませてくれる昆虫を絶滅させてはいけませんね。