イギリスの兄妹、じゃんけんで負けた方が命を助ける

イギリスのネイサン・ガードナーさんは慢性腎不全のため、臓器の移植手術が必要になりました。
ネイサンさんには兄と妹がおり、医者は彼が助かるには腎臓の提供が必要と伝え、「君たちのどちらが手術に挑むかね?」と尋ねました。
すると二人はそれを決めるのにジャンケンをし始めたのです。
Manchester Evening News によると、グーチョキパー(paper, scissors, stone)のじゃんけんで、5回勝負をしたそうです。

兄のマヒューさんは、「俺はジャンケンはずるをして勝つので、ジャンケンする意味はないんだけどね」と言うように、ちゃっかりと妹を下したそうです。
では腎臓提供するのは妹の方かと思いきや、医者が言うには若い女性には将来的な妊娠に影響する可能性があるため、どうしてもという条件のみにしか移植手術は行われないそうなのです。
ということでジャンケンに勝った(?)、兄のマヒューさんが提供者となりました。
手術はうまくいき、ネイサンさんは自分の兄を「ヒーロー」であると表現しています。今まで透析を必要としていましたが、これにより一変するとされています。
集中治療室でジャンケンをしていた二人を見つけた医師が、いったい何をしているのかを聞いたことからニュースになったそうです。
医者が最初から若い女性は原則避けるべき、と言っておけば済んだ気もしますが…。
こういったニュースを見ると、じゃんけんもずいぶん海外で普及しているのだなと感じますね。