北京五輪で中国当局がウェールズの旗の使用を禁止
イギリスのウェールズといえば、以前2ちゃんねるで盛り上がり、ドラゴンがデザインされたウェールズ国旗が有名になりましたが、英国の連合王国を構成する国のひとつとはいえ、彼らには彼ら独自のプライドがあります。
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たとえば英国の選手であっても、ウェールズ出身ならドラゴン旗を掲げて応援することが多いのですが、このたびの北京オリンピックで、中国がこのウェールズ旗の使用を禁止したのです。
なぜ禁止にしたのか大方の予想はつくと思いますが、そう、チベット問題です。
中国側はスコットランド、イングランド、北アイルランド、ウェールズのそれぞれは国としてみなさず、ユニオンジャックの英国の国旗だけを認めています。
この規則に反すると国旗は没収、さらに選手はオリンピック参加資格を剥奪されるということらしいのです。
これはチベット運動家が国旗を掲げるのを防ぐため、チベットのサポーターに向けてのメッセージでもあると見られています。
英国の選手の中でウェールズ出身者は、テニスのアンディ・マレー氏、自転車競技のゲラント・トーマス氏らがおり、トーマス氏は「メダルを取れたときにはウェールズの旗を掲げたいと思っていたので失望している」とコメントしています。
(2010/2/21)追記:アンディ・マレー選手の出身地はウェールズではなくスコットランドでした。ご指摘くださった方、ありがとうございます。
人権団体側では、「中国政府が国内選手たちを沈黙させてきた流れから見て、今回の決断に驚きはしない」とコメントしながらも「オリンピックの試合に政治的な影を投げかけるのは避けたい」との考えのようです。
予想の範囲内という感じではありますが、喜びを表現することすら政治のしがらみが付きまとうというのは残念な話ですね。
平和の祭典とは名ばかりの状況ですが、純粋にスポーツが楽しめるようになって欲しいものです。
でもきっと、ウェールズの旗も中国国内で生産されていると思います…。
参照:赤っ恥!?フリー・チベットの旗が中国で作られていたことが判明
Beijing Olympics: Flags showing Cross of St George, Saltire or Welsh dragon banned - Telegraphより
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