日本と何が違う?…家族のきずな、イギリスの調査
あなたの家族は絆が強いですか。
家庭の形態は文化によって違うもので、家族同士の愛情を統計や数値では測れませんが、イギリス政府が実施した家族の調査結果が興味深かったのでご紹介します。
The Guardianによると、平均的な家庭で一日に34分はお互いに怒鳴りあってる時間があるそうで、これはイギリスだけと言わず、日本でも似たような結果が出そうです。
また、半数以上の家族が少なくとも1日に1度言い争いをし、1時間以上怒鳴るのは35%の家で見受けられ、2人以上の子供のいる家庭では、この数値が50%に上がるそうです。
大人が子供に言うセリフで多い順に、
「理由?私が言ったから」 19%
「金は木に成るわけじゃない」 14%
「前もってやっておかないからだ」 11%
ここまでを見ると家庭の摩擦だけが目立ちますが、10代の98%は両親に愛情があると答えており、69%は家族が人生で一番大切と答えています。
9割の家庭が一緒に夕食を取り、8割の両親が日常的に「I love you」と家族に発しているということがわかっています。
この結果から、喧嘩はするけれど、家族の絆は深いことが浮き彫りとなりました。
もし日本で調査したら、口論や、親のよく言うセリフなどは大差ないと思いますが、親への愛情に関してはかなり事情が違ってきそうです。
日本の子供に将来の夢などを聞いても、諸外国に比べかなり意欲が低くなっているそうですが、家庭や教育環境は間違った方向へ行っている気がしてなりません。
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高尾 慶子
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