北京五輪で判明「中国は巨乳、ロシアは貧乳、米国は肥満」ってどういうこと?
長らく金メダルの獲得数1位の座は、米国とソ連で占められていましたが、ついに中国が1位となり中国国内は沸きかえっているそうです。
そんな中、誇らしげにメダル数を眺めていたある中国人が「中国は巨乳、米国は肥満、ロシアは貧乳」だと気づいたそうです。
一体どういうことなのか、それを示す画像が出回っていたのでご覧ください。
金銀銅のメダル数で3サイズ。
うーん、ロシアと中国が入れ替われば当たってるような当たってないような…。
そんなことより驚きの発見は「爆乳御姐」と書かれていることです。中国語でも爆乳という漢字が使われている事実です。こちらの方がニュースかも…。
なにはともあれ、北京オリンピックに向けて国を挙げてスポーツの強化を進め、スポーツ大国である米露を抜いた中国の成績は、間違いなく立派と言えます。
ただし、この3サイズのような結果になってしまったのは、単純に誇ってていいものでしょうか…。
金が51個に対して、銀はたったの21個です。10個20個のメダルであれば偶然ばらつく事も考えられますが、100個のメダルうち過半数が金という結果は、さすがにホーム裁定の範囲を超えている気がします。
数字や成績のハッキリ出る審判に影響されにくい競技もあるので、審判裁定がモノを言う競技で金銀を争った場合、この数字以上に中国が勝利する率は高かったということです。
開催国有利は毎度のことなのである程度は仕方のないことですが、こうハッキリ数字に出てしまうと、個別の競技では本当に素晴らしい活躍をした人まで色メガネで見られてしまい、残念ではあります。
ちなみに、上位の国別のメダル獲得数は以下のようになっています。
国 | 金 | 銀 | 銅 | 総数 | |
1 | 中国 | 51 | 21 | 28 | 100 |
2 | 米国 | 36 | 38 | 36 | 110 |
3 | ロシア | 23 | 21 | 28 | 72 |
4 | 英国 | 19 | 13 | 15 | 47 |
5 | ドイツ | 16 | 10 | 15 | 41 |
6 | 豪州 | 14 | 15 | 17 | 46 |
7 | 韓国 | 13 | 10 | 8 | 31 |
9 | 日本 | 9 | 6 | 10 | 25 |
今回の結果を見て「日本はだらしなかった」とか、「女子は頑張ったけど男子は情けない」とか、「人口も経済規模も劣る韓国に負けるなんて…」
といった声も聞こえてきますが、実はこの順位、至極当然の結果なのです。
この表を見て意外だと気づく人もいると思いますが、人口2千万人足らずのオーストラリアがメダル総数46個で6位。シドニーとアテネのときは4位で西欧諸国より上でした。
毎日新聞の記事によると、1年間の政府によるスポーツ強化の支援額は以下のようになるそうです
英国はロンドン五輪に向けてこの4年間の予算を3倍にし、アテネでは金9個:10位だったのが、今回の北京では金19個:4位と躍進しました。中国も数字は出ていませんが、当然ながら莫大な予算を投入しています。
オーストラリアもシドニー開催のときに予算強化したのだと思われますが、はっきりと予算がメダル数に影響しているのがわかります。
特に普段注目されないアマチュアスポーツは、お金をかけた環境作りをしないと、なかなか1流にはなれないということです。
アマチュアではない野球に関しては言い訳できませんが…。
「日本はだらしない、もっとメダルを獲ってほしい」と思う人は支援強化を後押しするべきだと思いますし、「お金がモノを言う五輪ってどうなんだろう」と疑問視する人は、メダルの数でいちいち自尊心だの劣等感だのを感じなくていいと啓蒙していけばいいのではないでしょうか。
個人的には、盛り上がったときの経済効果や、頑張って楽しませてくれるアマチュアアスリートたちの姿を見ると、もうちょっと予算を組んであげてもいいのでは、と思っています。
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