猫にラジオを聞かせていた夫婦、著作権侵害として罰則金を要求される
音楽の著作権のライン引きは、混乱するほど厳しくなってきました。
イギリスで犬・猫を預かるメル・バウステッド夫妻は、昼間のあいだ猫たちにラジオの音楽を流していたそうです。
すると、パフォーミングの権利団体(PRS)から、公共へのパフォーマンスに値するとして、過去2年間の権利分300ポンド(約6万円)の罰則金の催促状が送られてきたのです。
Telegraphによると、普段は自由に外出してることが多い猫たちですが、預かられている間は(夫妻が犬の散歩に行くときなど)閉じ込めておく必要があるため、ラジオを流して聴かせていたそうです。
妻のマギーさんは「ビジネスをして11年になるけど、長く安心して快適にいてもらえるよう、(ネコに)音楽を流していただけ」と言い、「動物が音楽を聴くのにライセンス料を支払わなければいけないのは馬鹿げている」と主張しています。
権利団体側は営業時間外なら流してもよいとしていますが、ネコが寝ている時間には必要はないのが現状だそうです。
夫妻に300ポンドを払う意思はなく、ラジオのほうを止めると言っていますが、いくらなんでも馬鹿げていると話題になり、イギリス国内から怒りのコメントがたくさん届いています。
・動物が音楽を聴くことに法律なんてあったか?
・ちょっと待った、カレンダーをチェックさせてくれ。4月1日じゃないぞ。
・PRSはそこにいなければ、どんな音楽をいつ流していたか証明できない。ラジオ流し続けても彼らに何もできないさ。
・PRSは電話帳をかたっぱしから順番に電話しているんじゃないかな。カモを探すために。
・PRSのスタッフはノルマがあるんだよ。だから必死になってる。どの建物でもいいから支払ってくれる人を躍起になって探してる。
・そのうち外で歌っただけで税金取られるようになるな。
・意味のない人間が意味のない会社で働いているものだな。そこで働いている数人を知っているけれど営業のコールセンターとタイプがいっしょだよ。小さなチームごとにグループリーダーがいて、チームターゲットがあるんだ。そのターゲットはきっと興味深いにちがいない。
Telegraph紙がPRSに確認をしたところ、「正しい評価がなされているかどうか調査する」と伝えているそうで、「もし誤った判断であるなら謝罪をする」ということだそうです。
しかしながら、「猫だけが音楽を聴ける状態なら問題ないが、もしスタッフや訪問者が聴ける状態ならライセンスは必要」ということも付け加えています。
うっかりラジオをつけっぱなしにすることも難しい時代になってきたのでしょうか。