クマを救うため…ロンドンの兵隊のあの帽子のデザインが変わる

ロンドンの兵隊さんと言えば、あのバッキンガム宮殿の近衛兵です。赤い上着と毛皮の帽子が特徴で、衛兵交代が毎日行われています。
ロンドンを観光する人たちにもこの衛兵たちは名物となっており、写真を撮っていく人が後を絶ちません。そんな彼らの毛皮の帽子が、このたび変わることになるそうです。
顔色一つ変えず衛兵交代する様は、おもちゃの兵隊のように見え、200年ほど続いている伝統でもあります。

The Independentによると、そんな彼らの帽子がようやく近代的なものに変更になる理由は、帽子がクマの毛皮で作られているため、クマへの愛護を考えてのことだそうです。
イギリスの国防省ではこの熊の毛皮の帽子に過去5年で32万1千ポンド(約6200万円)をかけており、年に新しい帽子が50から100個必要になっていたそうです。

帽子1つ作るのにクマが一匹犠牲になるそうで、PETAなどの動物愛護団体などが抗議活動などをしていました。
新しいデザインはビビアン・ウエストウッドか、ステラ・マッカートニーの可能性が高いようです。
最初に兵隊が帽子をかぶったのが1815年で、ナポレオンを敗北させたワーテルローの戦いのすぐあと。そのころフランスの騎兵隊はクマの帽子をかぶっており、背が高く強そうに見えたということで、イギリスが儀式的な公務のときだけ、それにならったそうです。
クマは、以前は北アメリカに200万匹生息していましたが、現在は60万匹に減っているそうです。
動物愛護にこだわりのあるイギリスらしいニュースですが、長年毛皮の反対をしていたわりは今頃?という驚きもあります。
(9/2)追記:ポンドの為替計算が誤っていたので訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
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