2008年09月03日 08:50

高齢の父親から生まれる子供は躁鬱病のリスクが高いとの研究発表

 
父親の高齢出産

母親の高齢出産のリスクについては、広く一般に知られていることですが、最近では父親が高齢である場合の影響についてもいろいろ調査されています。

スウェーデンの調査報告によると、高齢の父親と精神疾患について関係があるとのことです。

研究では高齢の父親と統合失調症や自閉症との関連を言われてきましたが、去年デンマークの調査でも躁うつ病がリストに追加され、発表されました。

今回のスウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)の新しい調査も、それを裏付ける結果となりました。

CNNによると報告の内容は、13428人の躁うつ病患者を含む1932年から1991年に生まれた8万人のデータを解析したものだそうです。

それによると高齢の父親のほうが精子が突然変異を起こしやすくあるものの、さすがに確率は低く、特に高齢の男性を父親候補から外す必要はないとしています。

ただし父親が40歳を超えると、躁うつ病になるリスクが増え始め55歳以上になるとその影響は最大となるようです。20代の父親を持つ子供たちに比べて、躁鬱病を発症するリスクが37%も高くなることがわかりました。

この件に関しては母親の年齢はあまり関係はないそうです。

もちろん、病気の原因は様々あることから、高齢の父親が不適切なわけではないとしながらも、精子バンクなどではドナー登録者の年齢制限を設けているところもあるようです。

子供はやはり父親・母親両方の資質をいろいろ受け継いでいることがわかりますね。

躁うつ病はここまでわかった

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