耳の聴こえない子供のために意外なテニスボールの使い道

テニスボールは消耗が早く、雨に濡れたり弾まなくなると、使い道はほぼなくなってしまいます。
しかしその不要になったテニスボールが、耳の聴こえない子供のために役立っているそうです。
wcbstv.comによると、4歳になるルーク・ボルディア君は生まれつき耳が聴こえません。これは遺伝によるもので、彼の両親も同様に耳が聞こえないそうです。
しかし最新のテクノロジーにより、小さなマイクとトランスミッターを利用して、音を感じることができるようになりました。
ただし、この装置の効果を発揮するには、周囲の雑音をできるだけ少なくしなければなりません。
幼稚園で周りの子供たちがイスや机を動かしたりすると、マイクがその音までも漏らさず拾ってしまい、先生の話す言葉を聞き分けられなくなってしまうのです。
そこで彼を受け持つジョアン・クルズ先生は、彼が先生の話す言葉に集中できるように、この周囲の雑音を消す方法を考えました。
そしてその方法を実現するために、全米テニス協会に事情を話したところ、協会から400個以上もの使用済みのテニスボールが送られてきました。
そのテニスボールをどう使うかというと…

送られてきたテニスボールを椅子の脚にかぶせて、雑音が極力出ないようにしたのです。
これを見たルークの両親は、先生の思いやりに感嘆しているそうです。
更に彼の教室だけなく、美術室や図書館のイスや机にもテニスボールをつけるそうです。
テニスボールをクッションにして消音させるアイデアには脱帽するしかありませんね。