北京五輪でもチケット詐欺が横行、警戒するロンドン
北京オリンピックも終わりましたが、W杯のときと同様に、今回のオリンピックでもチケットの詐欺問題がありました。
イギリスでは2012年のロンドンオリンピックに備えて、北京のチケット詐欺グループによる同様の詐欺が横行しないよう、警戒を強めています。
Times Onlineによると、北京オリンピックでのチケット詐欺被害者は数多く、144人もの被害者を抱える弁護士もいると伝えています。
被害者の中には、約21万円を支払いながらもチケットが届かなかったという、気の毒な水泳選手の両親も含まれていました。
この犯罪グループによる詐欺行為は、2010年のバンクーバーの冬季オリンピック、2012年のロンドンオリンピックでも繰り返される可能性があると、イギリスは注意を呼びかけています。このチケット詐欺で使われていたウェブサイト「Beijingticketing.com」は、"Xclusive Leisure & Hospitality"(エクスクルーシブ・レジャー・アンド・ホスピタリティ)という会社が運営を行っていました。
現在国際オリンピック委員会(IOC)ではこの会社に対し、法的な措置をとるように働きかけています。
セキュリティーの専門家は、直ちに2012のロゴを含むオリンピックブランドを違法に使用していたこのウェブ・サイトを閉鎖させました。
また現在までにわかっているEメールアドレスや電話番号、無許可のオリンピックくじ、懸賞などもすべて停止させました。
更に、今後新しくサイトが作成されないか監視を強化しています。
しかしテクノロジーの発達によって、これらの監視をすり抜けることも容易になってきているようです。
詐欺に遭った一人であるモリアーティ氏は、偽サイトを強く取り締まる願いを込めて、 「beijingticketscam.com」(北京チケット詐欺.com)というサイトを立ち上げ、独自の調査を行いました。
その調査から、"Xclusive"社が買った250のドメインのうちの4つは、バンクーバーの冬季オリンピックに関する名前で、1つは「london-tickets.net」という、ロンドンオリンピックに利用されそうなものがあることがわかりました。
現在ロンドンでは、今後のチケット販売について戦略を練っていますが、今のところ「ticketmaster.com」がオリンピックチケット公式販売サイトの有力候補として見られています。
平和の祭典の裏で、こうした犯罪との熾烈な戦いが繰り広げられているというのも、なんとも皮肉な話ですね。
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