災害から逃げられる「歩く家」が誕生
ハリケーンや浸水などの天災に見舞われたとき、貴重品を持って避難する事はできますが、最も高額な財産である家は置いていくよりありません。
そこに目を付けたのかどうかは疑問ですが、歩く家がデザインされました。
まずはイギリスのワイシング・アート・センターで23日に行われたデモンストレーションの模様をどうぞ。
YouTube - N55 WALKINGHOUSE First Steps
高さ10フィート(約3メートル)のこの歩く家は、コペンハーゲンのアート専門の組織であるN55と、マサチューセッツ工科大学のエンジニアが協力して作り上げました。
この6本の足は全てが別々に動き、常に3本の足をついて移動することで、高い安定性を確保しています。
動力に必要なエネルギーは家に取り付けられた太陽光発電と風力発電で、外部の電力を必要としません。
一見狭そうですが、内部にはリビングルーム、キッチン、トイレ、暖炉、ベッドと生活には十分な設備と、歩行をコントロールするコンピュータが内蔵されています。
デザイナーたちは、床上浸水などの事態でも、単純に家を移動することによって回避できると伝えています。
試作にかかった費用は約3万ポンド(約470万円)ですが、製品化されればもっと安くできると見ています。
デザインを担当したN55のSlaatto氏は、ケンブリッジで2年ほどペットに関するプロジェクトに携わっていましたが、そこで出会ったルーマニアからの移民から、このアイデアを思いついたそうです。
この家はジプシーだけではなく、遊牧的な生活に興味がある人にも最適だとしています。
彼はこの歩く家をコペンハーゲンに持って帰ったら、実際にそこに住む予定なのだそうです。
将来的にはこの足でどんな地面でも歩けるようにし、また家同士を接続することでより大きな家を作れるようにしたいと考えているそうです。
移動に外部からのエネルギー供給を必要としないという設計は、災害時でも生活に支障が無いという点でものすごく魅力的です。
ただ個人的にはシャワールームが無いのが、普段の生活にものすごく支障をきたしそうな気がしてちょっと残念でした。
Walking house can escape floods or unruly neighboursより
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スルメ。
蛇足なし。
ドライブには最適な疾走感
ある意味パンクのようなものを感じさせます