3日で3回救助された船乗り、海に出ることを禁止される

アンソニー・ウッドフォードさんはアマチュアのヨットマンですが、3日の間に3回も救助され、とうとう海に出ることを禁止されてしまいました。
当然と言えば当然ですが、懲りなかった彼にも驚きです。

Telegraphによると、アンソニー・ウッドフォードさん(52歳)とそのパートナーのクリス・グレゴリーさん(35歳)は、およそ7.6メートルのトリマランと呼ばれる高速三胴船のヨットで海に出たそうです。
最初の救助では、日曜の夜にブリストル海峡で航路を見失い、スワンシーの沿岸警備隊に救助信号を送り、無事助け出されました。ヘリコプターによってサマーセットの海岸近くで見つけ出されたトリマランは救助ボートで牽引されたそうです。そのときに彼らはライフジャケット、合図用照明、航路マップ、正式な無線など、適したものを所持していませんでした。
二度目の救助では、火曜日の朝にウッドフォードさんは干潟に船が埋もれてしまったと沿岸警備隊へ連絡を取っています。再び捜索が行われ、水曜日の朝に発見されて、またもや牽引されたのです。
最後の救助では、ウッドフォードさんの合図用の照明が古すぎて今にも爆発する危険もあることから、安全のためにトリマランはサマーセットの海岸に係留されました。
これらのトラブルに対し沿岸警備隊のマネージャーのスティーブ・ジョーンズ氏は「知識もなく海に出るのは十分に無責任であるのに、さらに経験もなければ、適した装備もないとは呆れる」と伝えています。
たった2日の間にヘリコプターや警備隊の救助の時間や労働を無駄にしたとおかんむりのようです。
海の管轄は普通の警察ではなく、各湾岸でのハーバーマスター(港長)が権限を持つのですが、その地域のハーバー・マスターのクリス・スペンサー氏はとうとうウッドフォードさんが海へ出ることを禁止してしまいました。
彼が海に出ても安全とみなすまでは海には出られず、それを破ると逮捕され禁固刑となります。
下手すると命を落としかねない海のことですからこれくらいは当然ですが、それにしても準備もろくにしないとは向こう見ずにも程があるというか、一緒に乗るパートナーも怖くないのでしょうか。
文藝春秋
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