2008年11月17日 12:28

intel Core i7プロセッサがいよいよ発売…気になる性能は?

 
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今月16日よりインテルからCore i7プロセッサが発売されました。

だけど実際どんなすごいCPUなの?といわれると、ピンと来ない方も多いのではないでしょうか。そこでらばQなりに進化した点をまとめ、要約してみました。

また、ドスパラ様のご協力により、Core i7搭載PCのベンチマーク結果も併せてお届けします。

取材協力:ドスパラ

いよいよ16日、intelからCore i7プロセッサ3モデルと、各社からX58チップセット搭載マザーが発売されました。ええとつまり、パソコンの中身がまた進化した訳ですね。
CPUのラインナップは次の3つです。

モデルナンバー 965 Extreme Edition 940 920
コア数 4
動作周波数 3.2GHz 2.93GHz 2.66GHz
2次キャッシュ 256KBx4
3次キャッシュ 8MB
ソケット LGA1366

従来のCore2シリーズの後継CPUですが、次のような進化を遂げています。(らばQなりに噛み砕いた説明にしてあります)

4コア・ハイパースレッディング

コア数が4つになり、さらに各コアがハイパースレッディングに対応しました。これにより、OS上では8CPUとして表示されます。これは、ビデオを変換する(エンコード)時や、時間のかかる複雑な処理、たくさんのソフトを同時に起動するときなどに大きな効果が出ます。

省電力化

処理が少ない時は、4つあるコアのうち、不要なコアの電源を切る機能がつきました。つまりパソコンの前で悩みこんでる時の電気代が、以前よりもよりお得になりました。

ターボモード

これが個人的には今回のなかで一番すごい進化ではないでしょうか。前述のマルチコアやハイパースレッディングは、速度が向上する場面が結構限られていたのですが、この機能により、より広い範囲で速度の向上が期待できます。
具体的に言うと、不要なコアの電源を切り、使用していコアを定格以上で動作させます。不要なコアが休んでいる分余裕ができた電力や排熱能力を、動いているコアで有効に使う、画期的な方法です。
これにより、ゲームなどのシングルスレッドアプリケーションでも速度が向上します。

トリプルチャネルメモリアクセス

今までは2つのメモリを同期させ、速度を高めるデュアルチャネルという技術が使われていましたが、1つ増えてトリプルチャネルとなりました。どの程度速度が向上するかと言われると判断が難しいですが、速度が向上する要因のひとつです。

CPUバスの改善

CPUから周辺チップへの経路が改善され、メモリはCPUからダイレクトにアクセスするようになりました。中継がなくなったため、速度の向上が期待できますが、どの程度かは…どうなのでしょうか。

PCIExpress 36レーン対応

今まではグラフィックカード等に使用するPCIExpress x16スロットは、通常1本、また2本あっても両方x16で動作するマザーボードは殆どありませんでした。そのため、グラフィックカードを2枚差しても?…と少し疑問に感じていたのですが、今回の進化で16レーンx2本で使用できるようになりました。どの程度の向上が図れるかは詳細なベンチマークが必要だとは思いますが、とりあえず最強のグラフィックを目指すユーザーにはあって損のないメリットです。

他にも改善点は多いのですが、代表的な部分だけざっとまとめました。
ひとつ残念なことに、今回のCore i7プロセッサは、その仕組みが大きく変わったために、従来のCore2シリーズとは端子が全く異なります。そのため、今までのPCのCPUを交換してCore i7にすることができません。

しかし改善された項目を見る限りでもパフォーマンスの向上が期待できるので、ヘビーユーザーなら買い換える価値も多分にあるのではないでしょうか。

今回はドスパラ様にご協力いただき、ドスパラで販売している最上位モデル「Galleria ZX-E」で、ベンチマーク結果を提供していただきました。スペックは以下の通りです。(ショップスペック表より)

■インテル® Core™ i7 プロセッサー Extreme Edition 965
(クアッドコア/3.20GHz/L3キャッシュ8MB/QPI 6.4GT/s )
■インテル® X58 Express チップセット 搭載 ATXマザーボード
■3GB メモリ (DDR3 SDRAM PC3-10600(PC3-8500動作) / 1GB×3 / トリプルチャンネル)
■1TB ハードディスク (1TB×1 / 7200rpm / シリアルATA II)
■DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R×18/ DVD-RAM×12/ DVD2層書込み対応)
■NVIDIA®GeForce® GTX280 搭載ビデオカード(1GB / PCI Express2.0)

各種ベンチマークの結果は以下の通りです。

ベンチマークソフト名のところに、ベンチマークソフトのダウンロードページをリンクしてみましたので、ご自分のPCと性能を比較する時などにご利用ください。

ベンチマークソフト 測定条件 スコア
Superπ 104万桁 11秒
3DMark Vantage - P1326
(GPU:5198/CPU:45521)
3DMark 2001 SE SXGA 52441
WSXGA 47093
FinalFantasy Benchmark 高グラフィック計測 10520
三国志Online
ベンチマーク
- 3680:戦神
ロストプラネット Snow DX9 184
DX10 150
Cave DX9 179
DX10 163
デビルメイクライ4 1280x720 DX9 S
DX10 S
1680x1050 DX9 S
DX10 S
モンスターハンターベンチマーク デフォルト 16784
1680x1050 10291
A列車で行こう7 冬編 - 154.85(平均)
344.83(最高)
53.62(最低)
A列車で行こう8 マルチサンプリング:8 / 描画品質:高 / フルスクリーン SXGA 平均60fps
WSXGA 平均60fps

 

これを高いと感じるか低いと感じるかは、ユーザーの皆様の判断ですので何とも言えませんが、パソコンが古くなって来て重いな…最近のゲームが辛いな…とか思う方は、CPUのソケットが新しくなったので今後出るCPUはしばらくこのソケットでしょうし、買い替えるいい時期かも知れません。

発売当日は秋葉原各店で盛大な販売イベントがありました。らばQではドスパラでの発売イベントの模様を取材してきましたので、興味のある方はこちらの記事もご覧ください。

最後に、今回取材協力して下さったドスパラ様、本当にありがとうございました。

取材協力:ドスパラ Core i7搭載PC Galleria

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1. i7  [ ぶしょうの日記 ]   2008年11月18日 05:46
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