油も水もどんな液体もはじくスーパー物質が開発される
iPhoneといった携帯機のカラーで、光沢のある黒は格好いいのですが、指紋がベタベタ付いてしまうのが悩ましい問題ですよね。
それが解決してしまうかもしれない新たな物質が開発されたそうです。
マサチューセッツ工科大学(MIT)で、液体なら油も水もはじくという、スーパー・コーティング技術が開発されました。
ABC Newsによると、この技術の応用で、指紋のつかない物質、しみに強い物質、汚れない車の塗装などにつながっていくとして期待されているようです。
昨年、化学工学研究者のロバート・コーヘン氏と機械工学研究者のギャリス・マッキンリー氏が率いるMITグループは、疎油性のある物質を開発しました。
最初は空軍がすでに開発していた多数のフッ素が含まれたポリマーを改良したのだそうです。
その物質から、リトグラフを利用してパターンをその構造にかぶせ、疎油性を増加させました。これらの小さなミクロの構造は小さな気孔ポケットを作り、これが液体を浸透させずに抑える役目を果たします。
そしてこれが、疎油性も疎水性もあることがわかったのです。そしてそれはどんな液体をもはじくのです。
現在開発されている物の中で一番濡れない物質ということですが、昨年の段階では液体がその気孔ポケットに浸透する前に物質がどのくらい圧力に耐えられるかというのは定かではありませんでした。
今回の新たな開発で、MITの研究者たちは数学モデルを構造に利用して、さらに大きな浸透圧に耐えられるものを作り出したのです。
この構造におけるデザインの規則は1つの物質に限られるわけではなく、構造と化学の組み合わせにより、どんな表面も液体をはじく物質に変えられるそうです。
はじいた液体はビーズのような粒を作って流れ落ちるのだそうです。
ただ現在のところすぐにiPodなどのような表面にコーティングできるほど強いものではなく、これから改善を重ねていくようです。
そのうち鏡面仕上げのピアノブラックも、指紋で汚れることのないコーティングになるかもしれませんね。
それまではせっせと自分のiPodを拭きながら使うことにします。
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新型ですか・・・
・・・
あまり進化は感じなかった…