注射するだけで、こんがり日焼け肌になる薬が人気急増中

日本には昔から「色の白いは七難隠す」と言われ、色白が良いとされる傾向があります。
ところが国が違えば事情も変わるということで、色白が大半の白人社会の中では、褐色に日焼けした小麦色の肌に憧れる傾向が強いようです。
それを反映してか、イギリスで肌の色を褐色に変えるという、まだ認可の下りていない薬を注射する人が急増しているそうです。
メラノタンという名前の日焼け薬で、現在まだ臨床試験中なのですが、日焼けサロンやスポーツジムなどで違法にオンライン販売されているそうです。
このメラノタンは人工的なホルモンでメラニンを刺激し、肌に色をつけます。
しかしながら長期的な使用による副作用などはまだ判明しておらず、不安の声も上がっているそうです。
もともと皮膚の治療薬として開発されたものではありますが、今のところ人への使用は認可されていません。
利用者によると、だいたい毎日10回くらい注射をするそうです。
英国医薬品庁(MHRA)では、過去数ヶ月にわたり18のウェブサイトに対し、商品の宣伝を止めるように警告を発しています。
MHRAのクレア・ティルストーン氏は「1つはまだその安全と効果について十分な試験が行われていない、もう1つは長期使用による副作用の危険について十分に熟知されていない」と主張しています。
メラニンは体から自然に育成され、色の黒い人ほどメラニンが多いとされています。さらに太陽の発する紫外線から肌を守る日焼け止めの役割も果たしています。
このことから、日焼けサロンより安全と勝手に判断する人も多いそうです。
日本では、さほど流行するとも思えませんが、肌の色を変化させることができるというのも凄いことですね。
気軽にタトゥーをすることからも、生まれ持った自分の肌の色を好かない人は多いのかもしれません。
ニュース映像は以下よりどうぞ。
BBC NEWS | Health | Unlicensed tanning drug use rises
Nothing To Do With Arbroath: Unlicensed tanning drug use risesより
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