偏向報道が生み出されるのはこんなとき…?

偏ることなく中立的に報道する、というのはなかなか難しいものです。
スポンサーの思惑や、政治的や宗教的な偏りが少なからず入ってしまいます。どんな物事も必ず2方向以上の見方があり、どちらから見たかによって報道の内容は一変します。
ニュースというのは報道次第であるという、ジョークがありましたのでご紹介します。
ある男が動物園を歩いていると、小さな女の子がライオンの檻の前で体を乗り出していました。
突然ライオンは少女のジャケットの袖口をつかみ、叫ぶ両親の目の前で檻の中へ引きずり込もうとしました。
男は檻まで走っていき、ライオンの顔に強烈なパンチを食らわせ、ライオンが苦痛を感じて離したので、無事にその子を恐怖冷めやらぬ両親のもとに返すことができました。
その一部始終を見ていたニューヨーク・タイムスの記者が走りよってきて、男に言いました。
「今の行為はまれに見る、とても勇気のある立派な行いでした。」
それに対して男は、
「いえいえ、そんなことはありませんよ。ライオンは檻の中ですし、ライオンの洞窟に投げ込まれたダニエル(聖書のたとえ話)のように、神様が私を守ってくれると信じてましたよ。子供が危険に巻き込まれそうだったので、心の赴くまま動いただけです。」
と、こう答えました。
「そう言えばポケットに聖書が入っていますね、あなたは共和党ですか?」
と、記者は尋ねました。
「ええ、キリスト教でちょうど聖書の勉強をしていたのです。」
と、男は答えました。
「とにかく今日の行いについては誰も知らないなんてことがないようにします。僕は記者なのでこのことは明日の新聞の一面を飾ることでしょう。」
こう言って記者は去りました。
そして翌朝、男は昨日のことが掲載されているのか確かめようと、ニューヨーク・タイムス誌を買いました。
すると1面の見出しにはこう書かれていました。
「キリスト教徒で右翼の共和党である原理主義者が、アフリカからの移民に対し乱暴を働き、彼の昼食を盗む!」
ジョークと笑い飛ばしたいところですが、うそは言っていないというあたりが、報道の怖さを物語っているかと思います。
DeadDog ≫ DeadDog Archive ≫ It’s a Jungle Out Thereより
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