悲しいときはお金をよく使うことが判明
ちょっとおもしろい実験結果があります。
「悲しいときには買い物はしないほうがいい」というものです。
実験では2つのグループに分け、それぞれに違う映像を見せました。
一方のグループには、「少年が心のよりどころにしている人が死んでしまう映像」を、もう一方のグループには、「感情的にならないグレートバリアリーフの映像」です。
映像を見終えた後、ペットボトルの水を提示し「この水にいくら出すか?」という質問をしました。
参加者には10ドル支給されていたのですが、グレートバリアリーフを見た参加者の平均金額は50セントだったのに対して、悲しいビデオを見せられた参加者は平均でその4倍に当たる2ドルも支払うと答えたのです。
もちろん参加者は、映像の内容と支払う金額の関係を調べる実験であることは、一切知らされていませんでした。
これらはカーネギー・メロン大学、ハーバード大学、スタンフォード大学、ピッツバーグ大学などで調査され、心理学サイエンスの去年の6月号に掲載されたそうです。
どうして悲しい気持ちでいるとお金を使うようになるか、という理由は明らかにされていませんが、悲しいときには自分に対する評価が低くなり、別のものにお金を使うことによって気持ちのデフレを和らげると言った心理的影響があると見られています。
悲しい気持ちになっても自分自身にあまり目を向けない人は、それほど大きくお金を使わないとのことなので、悲しいときほど外部に目を向けるほうがいいようです。
どちらにせよ、悲しい気持ちのときは、買い物には行かないほうがいいようです。
Depressed? Don't Go to the Mall - TIMEより
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