2009年02月25日 12:32

氷にはさまれたイルカを救え…凍てつく寒さの中で地元民による救出劇

 
イルカの救出

動物虐待をする人は、人間虐待などの残酷行為に進んでいく人が多い、という説を目にしたことがあります。

その逆が真かどうかわかりませんが、動物の命を救う人は、人間の救出も戸惑わずにしてくれる可能性は高いような気はします。

凍てつく氷にはさまれ、イルカたちが出られなくなってしまい、窒息しそうになっているところを16歳の少年を含む地元の人たちが救出したというニュースがありました。

場所は厳寒の地、アラスカ。

割れやすい氷の上は、もちろん人間にとっても危険な場所です。

たった400人しか住んでいない小さなシール・コーブの村で、複数のイルカたちが氷にはさまり抜けられなくなってしまいました。

毎晩のように鳴き声が聞こえ、だんだん弱りだしていたようです。

カナダの水産海洋省に連絡しても何の返事もなく、政府を待っていると時間がかかりすぎてしまうと判断した地元の住民たちは、イルカを救うためにサバイバルスーツ(救命衣)を着用してスピードボートを出したそうです。

4人の男性が4時間かけて現場にたどり着き、16歳のブランドンさんはイルカといっしょに水の中に入り、弱っているイルカを落ち着かせたそうです。彼によると氷に体を打ちつけたために傷がたくさんあったと言います。

イルカたちは、ブランドンさんのスーツの浮力を活用して頭を乗せることで呼吸を確保していたそうです。

イルカを引っ張り、氷を割りながらボートで進んでいき、250メートルほどの距離を3時間かけて氷の無い場所までたどり着きました。

そのうちの一匹は特に弱っていたそうで、あと1〜2日経てば死んでいただろうと言われています。

最初はボートと人間を恐れていたイルカたちも、事情がわかるとすぐ慣れて、ボートのあとを着いてきたとのことです。

弱々しかった一匹も水のところへ来ると泳いでいったそうです。

無事に救出できてなによりですが、イルカでさえも命懸けということに、極寒の地がいかに厳しい環境なのか思い知らされますね。

‘Local boys’ free dolphins trapped by ice: N.L. mayorより

(2/26)追記:アラスカとしておりましたが、カナダのSeal Coveのほうだそうで、カナダの方から連絡をいただきました。ありがとうございました。
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