ここぞという場面で失敗しない、とても効果的な「あくび」の止め方
寝不足しがちな現代人ですから、ついついあくびは出てしまうものです。
悪気はまったくないのですが、真剣さが足りないとか退屈してそうに見られてしまい、大事な場では無作法なマナー違反となってしまいます。
とはいえ生理現象なので、眠い時にあくびを噛み殺そうとしても、なかなか止まってくれません。
重要な会議やフォーマルな場所で、どうしてもあくびを止めたいときのテクニックをご紹介します。
まず、あくびが出やすい条件ですが、Wikipediaにはこうあります。
・眠たいとき。過度に疲れているとき
・退屈なとき
・極度の緊張状態
・寝起き、「あーあ、よく寝た」という具合に
まず、根本的な解決策として
・十分な睡眠をとって、疲労を取り除いておく。
その通りですが、いつもそれができれば苦労はしません。
・外に出て新鮮な空気を吸ったり、姿勢を正して深呼吸をする。
この辺までは誰でもしていることだと思います。
そして一定の効果はありますが、油断してると大あくびに、なんて失敗につながるわけです。
そこで紹介する効果的なテクニックとは、
◆あくびが出そうになったら、上唇をなめる。
というものです。
本当にこんなことで止まるのかな?と試したら実際に止まりました。
周りの人に試してもらっても効果てきめんだったので、ここ一発どうしても止めたい、なんて時にはぜひ試してみてください。
もっとも連発しすぎると、舌ペロペロさせる変な人になってしまいそうですが…。
実はこの上唇をなめるという方法、江戸時代の書物に書かれている由緒正しき伝統あるテクニックなのです。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」
という一説で有名な「葉隠」という本の中で説明されています。
葉隠は単なる武士道精神だけでなく、「あくびの止め方」から「嫌な上司からの酒の誘いを丁寧に断る方法」「部下の失敗を上手くフォローする方法」まで、いわゆるビジネス書やハウツー本のような内容も含んでいるそうです。
江戸時代の武家社会も、今とあまり変わりないと思うと興味深いものがありますね。
もっとも名誉を重んじる武士の場合、主君に無礼を働くわけにもいかず、命がけであくびを止めていたのかもしれません。
先人たちの知恵を借りることで、イザという時のあくびの止め方は安心できそうですが…。
ええと…、どなたか、笑いのツボに入ってしまった時の止め方も教えてもらえないでしょうか。
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