神様でも無理なお願いっつーものがあるのじゃよ…と言うお話

一人の男がバイクにまたがり、カリフォルニアの海岸沿いを颯爽と走っていました。
すると突然、空の上から割れるような声が鳴り響き、神の声がしたのです。
「いつも信仰心を強く持ち続けたそなたに、なにか願いをひとつ叶えてしんぜよう」
男はバイクを寄せて止め、神様にお願いしました。
「ハワイまで橋を架けて欲しいのです。そうすればいつでもバイクで行けますから」それを聞いた神様は
「少しばかり汝の欲求は物質的じゃのう。もちろん叶えられないことはないのだが、それだけのことを成し遂げるためには、太平洋の海底まで届かさねばならぬ。消費するコンクリートや鉄の量、多大な自然界への影響も考えると、そなたの希望を正当化するのは、ちと困難じゃな。もういちど考えてみて、もう少し人々の役に立つようなことにしてはどうかな?」
それを聞いた男はしばらく考えて、そして言いました。
「神様、では私を含む世の男性すべてが妻や恋人のことを理解できるようにしてください。私は妻が何を考えているのか心のうちを知りたいのです。妻が黙ってしまうときや、泣く理由や、『何でもないわ』と言っているのは、いったいどういう意味なのかを。そして彼女を心底幸せにしてやりたいのです。」
すると神様は答えました。
「えっと、橋の道は2車線でいいんだっけ?それとも4車線の方がいいかい?」
神でもムリなことがあるみたいです。
女心を男性が理解するほどの難問は、この世にそうそうないということですね…。
Laugh IT Out: Even God Don't Have Answer For Few Thingsより
恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)
posted with amazlet at 09.04.24
黒川 伊保子
新潮社
売り上げランキング: 9777
新潮社
売り上げランキング: 9777
おすすめ度の平均: 





