ミス・インドに選ばれたことで、自分を殺そうとした父親に復讐

つい先日「ミス・インド2009」で、代表がそれぞれ決定しました。
ミス・ワールドに決定したプージャ・チョープラー(Pooja Chopra)さんは、なんと生まれて20日で殺されていた運命だったかもしれないと言います。
インドでは現在でも男尊女卑の観念が強く残っており、例えば女の子の場合、結婚のときには多額の持参金を持たせなければいけない慣習があります。
そう言った背景もあり、男の子を欲しがって女の子を間引きしてしまい、地域によっては男10:女8の割合になっているなど、男女の比率にゆがみの出ている国なのです。

プージャが生まれてすぐ、彼女の母親ニーラ(Neera)さんは二者択一の選択を迫られました。
家庭内暴力も辞さない夫は男の子を強く欲しており、2人目の娘となったプージャを殺すか、結婚そのものを喪失させるかのどちらかを強く迫ったのです。
家を追い出されてしまうことを承知でニーラさんは娘を選びました。「いつかこの子は私の誇りとなる」と言ったそうです。

23年経ってプージャさんはインド中の人から祝われる美しい女性となりました。そしてミス・インドとして男尊女卑を反対するキャンペーンのシンボルとなったのです。
プージャさんの成功により、ニーラさんの生き方そのものにスポットライトが当てられるように、映画化をしたいという申し出もあったそうです。
母親のニーラさんは「残酷な夫との生活は悪夢のようだった」と言い、浮気や暴力が絶えなかったそうです。
ニーラさんを追い出してすぐに夫は新しい妻を向かえ、娘二人の生活費は一切支払われませんでした。
二人の娘を抱えてて働かなければならず、衣類はもとより、1日2食の食事にさえ困るほどだったと言います。
プージャさんは「父親は自分にとってもう存在しない人であり、父親が私のことを知っているかさえ分からない」と伝えています。
人々が彼女におめでとうの言葉を投げるたびに、それは母親の苦しかった人生への祝福だと捉えているようです。
Nothing To Do With Arbroath: Revenge for Miss India over cruelty of fatherより
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