しゃべるオウムをゲットしたはずが思わぬ落とし穴が…と言うお話
ある男がしゃべるオウムが欲しいと思いました。
そこで彼はペットショップへ出向き、すでに話のできるオウムがいないか、店の人に尋ねてみたのです。
すると店長が窓にいた鳥を指差し言いました。「このオウムは1000の単語を知っており、さらにシチュエーションに応じた50のフレーズまで知っているんですよ」
男はそのオウムを買い、家に連れて帰りました。
翌日、男は店にクレームのために戻ってきました。オウムは一言も発しなかったのです。
それを聞いて店長は言いました。「そんなことはよくありますよ。遊び慣れたおもちゃを買ってかごの中に入れてやるというのはどうでしょう?そうすればオウムも新しい環境的に慣れ、緊張も解けるでしょう」
男は言われたとおりおもちゃを買って、早速それを持ち帰りました。
2日後、男はまた戻ってきました。店長は「まだしゃべりませんか?」と尋ねました。「そうですねー、オウムをお風呂に入れてやるのがポイントかしれません」
このアドバイスを聞いた男は、風呂の買い物を済ませ、新しいお風呂セットともに家路につきました。
ところが2日後、男はいまだオウムが一言さえしゃべらないとクレームをしに戻ってきました。
今回は店長は頭を掻きながら言いました。「そうですね。鳥は訓練中はたくさん褒められたり、ベルを鳴らすことが許されていたのですよ」
男は戸惑いましたが、とにかくオウムが話すのを聞きたかったので、しぶしぶそのベルを購入しました。
さらに2日が経ち、男は店に戻ってきました。
今回店長は、オウムがさびしいのではないかと提案しました。
男は最初の1羽がまだ一言も話さないのに、もう1羽別のオウムを買わされるかと大いに憤慨しました。
すると店長は「いえ、もう1羽買う必要なんてありません。ただ鏡を買って、オウムにもう1羽いると思わせるのです」
男は鏡を買って帰りました。
また2日が経ち、男は戻ってきました。今度はオウムも一緒に連れてきましたが、それは死んでいました。
「どうしたんです?一度もしゃべらずですか?」店長は聞きました。
「いえ、死ぬ前にようやく口を開きましたよ」そう男が言うと、店長はなんと言ったのか尋ねました。
「ペットショップにはエサのひとつも置いてないんかい!?」
教訓:ペットにはまずエサを与えましょう。
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