安楽死を望む人々、順番待ちに長蛇の列
もう余命がいくばくもない不治の病にかかり、あとは死ぬ時まで苦痛を味わうだけとわかっている場合、安楽死に対する見方は大いに変わるのかもしれません。
安楽死の是非についてはたびたび議論されていますが、実のところ幇助(ほうじょ)による自殺、あるいは積極的安楽死が認められているのは、オランダ、ベルギー、スイス、そしてアメリカのオレゴン州だけなのです。
日本を含む他の国では安楽死の選択肢・権利はなく、それを幇助する者も刑事犯罪として法の下に罰せられます。
しかしながら他の国でも末期症状の患者は多く、そして安楽死を希望する人も少なくありません。
そうなると法で規制されている自国内で自殺するわけにいかないため、慈善団体のデグニタスを通して、スイスでの安楽死を望む人が多いと言います。
イギリスでは現在約800人の末期患者が安楽死の順番を待っているそうです。そのうち34人が条件的にゴーサインが出される可能性があるとして、慈善団体の創始者および医師と面接し、それぞれ判断能力があるかなどの条件を満たしているかを確認するとのことです。
1人がまもなく安楽死が行われる予定で、さらに4名は日時が決まっています。29人はまだ予定が定まっておらず、4人は医師の診断により判断能力に問題があることや、末期症状では無いとの理由から許可は降りていないそうです。
人の命に関わる以上、大いに議論の余地のある問題ですし、倫理的にも危険管理的にも安易に決められることではありません。
ですが、海外に安楽死へ行くために待っている人が、イギリスだけでも800人もいるという状況は末期症状の患者の多さや、安らかな死を選択する者の多さを物語っています。
安楽死、あなたならどう考えますか。
Nothing To Do With Arbroath: 800 Britons on waiting list for Swiss suicide clinicより
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なぜ、選択してはいけないのか。
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