東京で野生化してるという熱帯産のインコに遭遇したので撮影してみた
東京都に、インド・スリランカなどの熱帯産インコが野生化して住み着いているって知っていましたか?
新宿を何気なく歩いていたら、見慣れない派手な色のインコを見つけてびっくり。カメラを持っていたので撮影してみました。
新宿御苑でキュイキュイって鳴き声がするので見上げてみたら、なにやらオウムっぽい鳥がいました。
熱帯の鳥なせいか、何だか迷彩色のように溶け込んでいます。
目を凝らさないと分からない感じですが、鳥だけ目立つようにしてみるとこんな感じです。
新宿御苑の周辺はビルが立ち並ぶオフィス街で、カラスやスズメ、ハトぐらいしかいないものと思っていただけに、いかにも熱帯らしい色のこの鳥の存在はかなり意外な感じです。見渡してもビル街の一角で整備された公園なのでかなり浮いています。
拡大してみると、頭に冠がないので、どうやらインコのようです。
公園内を50mほど歩いた別の場所に説明がありました。ワカケホンセイインコという鳥で、近年、都心部に定着したみたいですね。写真の個体はメスのようです。
帰宅後、検索して調べてみたところ、幸島研究室/ワカケホンセイインコのページに詳しい情報が記載されていました。
インド南部スリランカ原産のオウムの仲間で、ペットとして日本に入ってきたものが逃げ出して定着したようです。都内の20箇所以上に生息し、800羽を超える数がいるとのことです。
こちらは海外で撮影されたワカケホンセイインコの飛んでいる姿。
日本鳥類保護連盟のページを見る限り、(特に冬場)何を食べているのかも不明で、日本でどういう行動を取っているかも良く知られていないみたいです。今の所は特に害鳥というわけでもなく、ほっとけばいいみたいですが、こういう熱帯の鳥が東京で繁殖しているのを見ると温暖化は進んでいるかも?なんて感じてしまいます。遠い北極で氷が溶けてシロクマが溺死する、なんて話よりは実感できるかもしれませんね。
でも東京の冬は普通に寒いし、単にこのインコがたくましいだけなのかも…。
こちらも、海外で撮影されたもの。
環境省が決めた事ですが、6月は環境月間(6月5日は環境の日)だそうです。何気なく通勤・通学で使っている道をよくよく観察してみると、温暖化や外来種といった環境変化が起こっているかも知れません。
身近なところから環境問題を感じてみるのも悪く無いと思います。
平凡社
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